フェイスシールドつけ伝統舞踊再開 タイ バンコク コロナ対策

新型コロナウイルスに感染する人が減少傾向にある東南アジアのタイで、経済活動の制限が緩和されたことを受けて、バンコク中心部の寺院では、伝統舞踊の踊り子たちが感染対策のフェイスシールドをつけて活動を再開しました。

踊りを再開したのは、バンコクのパワースポットとして観光名所にもなっている「エラワン廟」の舞踊団で、踊り子たちは皆、感染対策のため顔全体を覆う透明なフェイスシールドをつけています。

舞踊団はこの寺院で願い事をする人や願いがかなった人が奉納する伝統舞踊を踊ります。

5日は、中国人の留学生が知人の願いがかなったお礼に踊りを奉納したほか、親子連れが大学受験に合格したことを報告しに訪れていました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、寺院はことし3月に閉鎖され、舞踊団も活動できなくなっていただけに、踊り子の1人は「ここの収入がないと暮らしていけないため、踊りが再開できてうれしいです。私たちは踊りだけでなく歌もあるのでフェイスシールドのほうがマスクより呼吸がしやすいです」と話していました。