31日のニューヨーク株式市場は、ニューヨーク州で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることなどから売り注文が増え、ダウ平均株価は、値下がりしました。これで、ことし1月からの3か月間で、ダウ平均株価は、マイナス23%という記録的な下落となりました。
31日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて、410ドル32セント安い、2万1917ドル16セントでした。
この日は、前日の終値付近で取り引きが始まり、値上がりする場面もありましたが、新型コロナウイルスの感染が全米で最も深刻なニューヨーク州の感染者数が明らかになると、拡大に歯止めがかかっていないとして、売り注文が先行しました。
これで、ことし1月から3月までの第1四半期で、ダウ平均株価は6600ドル余り、率にして23.2%という記録的な値下がりとなりました。これは、「ブラックマンデー」として知られる1987年10月から12月以来の下落率となります。
市場関係者は、「先週の値上がりを受け、一部では底値を探る動きになるのではないかという見方もあったが、今後も不安定な値動きが続きそうだ」と話しています。