静岡県浜松市で飲食店グループの38歳の社長が殺害された事件で、逮捕された知人の会社役員の男が「借りた金を返す話をしていて自分の家族をけなされ、かっとなって刺した」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。警察は2人の間に金の貸し借りをめぐるトラブルがあったとみて慎重に捜査することにしています。
今月8日、浜松市浜北区で東京に本社のある飲食店グループの社長、中田強太さん(38)が自宅の近くで刃物で刺されて死亡し、9日、仕事関係の知人で東京・板橋区の会社役員、上山亮容疑者(41)が殺人の疑いで逮捕されました。
上山容疑者は中田さんに「2000万円返す」と言って自宅を訪れたとみられ、調べに対し「借りた金を返す話をしていて自分の家族をけなされ、かっとなって刺した」などと供述していることが捜査関係者への取材で分かりました。
2人の間には実際に金の貸し借りがあったということです。
一方で、上山容疑者があらかじめ凶器の刃物を用意したとみられることや、中田さんの首を深く刺したことなど、強い殺意や計画性も疑われるため、警察は2人の間のトラブルについて慎重に捜査を進めることにしています。