北朝鮮の国営メディアは、重要政策を決定する朝鮮労働党の中央委員会総会が今月下旬に開催されると伝えました。北朝鮮は、非核化をめぐる協議について年末までに打開策を示すようアメリカに求めていて、米朝関係をめぐって新たな方針が打ち出されるのか注目されます。
4日付けの朝鮮労働党機関紙、「労働新聞」は、重要政策を決定する党の中央委員会総会が今月下旬に開催されると伝えました。
総会を開催する目的について、「革命の発展と変化した内外の情勢の求めに応じて、重大な問題を討議、決定するため」としていますが、何が話し合われるのかなど、具体的な内容は明らかにしていません。
総会は、ことし4月にキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長も出席して開催され、経済の立て直しについて話し合われたほか、去年の総会では、核実験とICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験を中止する方針が示されました。
北朝鮮は、非核化をめぐるアメリカとの協議について、制裁の解除や米韓合同軍事演習の完全な中止などに応じないアメリカへのいらだちを募らせていて、年末までに打開策を示すよう求めています。
このため、これまでの方針の再検討など、米朝関係をめぐって新たな方針が打ち出されるのか注目されます。