日本の探査機「はやぶさ2」は、およそ1年後の地球への帰還を目指し、メインエンジンを使った本格的な飛行を開始しました。
小惑星「リュウグウ」のおよそ1年半にわたる探査を終えた日本の探査機「はやぶさ2」は、先月13日、地球に向けて小惑星を出発し、メインエンジンであるイオンエンジンの試験運転を行ってきました。
そして、4基のイオンエンジンがいずれも正常に作動することが確認されたため、3日午前11時から本格的に噴射して地球に向けて飛行を始めました。
「はやぶさ2」は現在、地球との距離が2億5000万キロ余りの位置にあり、およそ1年後の来年11月から12月に地球近くに達し、「リュウグウ」の岩石の破片が入ったと見られるカプセルを分離して、オーストラリアの砂漠に落下させる計画です。
そして、回収した岩石の破片は国内の研究者を中心に配られ、再来年の夏ごろから分析が行われる予定です。