中国に対する安全危害容疑で邦人9人が有罪も詳細不明 | 親父と息子の口喧嘩

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中国に対する安全危害容疑で邦人9人が有罪も詳細不明

中国当局に北海道大学の教授が拘束されていたことに関連し、外務省は2015年以降、国家機密を盗むなど中国の安全に危害を与えた疑いで14人が拘束され、このうち9人が有罪判決を受けたものの、判決文が入手できず、有罪となった詳細な経緯が把握できていないことを明らかにしました。

北海道大学の男性教授は、ことし9月に北京を訪問中、中国の反スパイ法に違反した疑いで拘束されましたが今月15日、2か月ぶりに解放され帰国しました。

これに関連し、26日の参議院外交防衛委員会で、外務省の水嶋 領事局長は、2015年以降に国家機密を盗むなど中国の安全に危害を与えた疑いで、14人の日本人が中国当局に拘束され、このうち9人が有罪判決を受けたことを明らかにしました。

最も長い刑期で懲役15年になるとしたうえで「それぞれの判決文を書面で入手できず、いかなる行為が罪となるのか、必ずしも全容を把握できているわけではない」と述べ、有罪となった詳細な経緯が把握できていないことを明らかにしました。

反スパイ法施行以降 日本人拘束も相次ぐ

中国当局は、2014年に反スパイ法を施行して以降、外国の組織や個人が国家の秘密や情報を盗んだり探ったりすることに監視を強めていて、2015年以降、日本人が拘束されるケースも相次いでいます。

このうち2015年5月には、東部・浙江省の軍事施設の周辺と、東北部・遼寧省の北朝鮮との国境地帯で、それぞれスパイ行為に関わったとして男性が拘束されました。

その翌月には北京で男性1人、上海で女性1人が相次いで拘束されました。

また2016年7月には、東京に本部がある日中の交流団体の理事長の男性が訪問先の北京で拘束されました。

その後、2017年3月には東部・山東省と南部・海南島に温泉探査の仕事で訪れていた6人が拘束され、5月には遼寧省で男性1人が拘束されました。

さらに去年2月には大手商社、伊藤忠商事の男性社員が南部・広東省で拘束されました。

また、ことし9月には北海道大学の男性教授が北京で拘束されましたが、今月15日に解放されています。

中国では少なくとも14人が拘束され、このうち9人が起訴されて、いずれも懲役刑の有罪判決が出ています。

日中関係筋によりますと、このうち2人は上訴していますが、7人については刑が確定しているということです。