ノーベル化学賞の吉野彰さん「若い人はシャキッと貪欲に」 | 親父と息子の口喧嘩

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こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

ことしのノーベル化学賞に選ばれた吉野彰さんが、教授を務める名古屋市の名城大学で会見し、「若い人たちには、シャキッとしてほしい。私の経験を貪欲に吸い取ってもらいたい」と学生を激励しました。

ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰さんは14日、教授を務める名古屋市天白区の名城大学で講義を行い、その後、記者会見に臨みました。

吉野さんは、「東海地方の学生は地元で就職する人が多いと聞いている。日本の産業を支える地域の企業に人材を送り出す立場として、講義では、産業界の出身らしく、できるだけ双方向で議論するようにしている。学生の皆さんには、私の経験や考えを貪欲に吸い取ってほしい」と述べました。

また、いつも笑顔でいる理由を問われると、座右の銘の「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」を紹介しながら、「実って世界で通用するようになったらこうべを垂れるが、逆に実るまでは頭を垂れてはだめで、若い人はシャキッとしてなさいということです。私は年を取り一応実ったのでこうべを垂れて笑顔ですが、若い人は頭をたれてはいけないと思います」と若い世代を激励しました。

また、台風19号についても触れ、「災害が起きた場合、リチウムイオン電池で何ができるかを考えると、例えば、電気自動車が1台あれば、停電でも家庭で2日分の電気を使える。今後、研究者として、環境問題への寄与も考えていかなければと思う」と話していました。