2019年10月10日 9時14分
ロシアのショイグ国防相は、今月にも北朝鮮を訪問することで調整が進められていることがわかり、北朝鮮と政治や経済のみならず、軍事面でも連携を図ることで朝鮮半島情勢におけるロシアの存在感を示すねらいもあるとみられます。
関係者によりますと、ロシアのショイグ国防相は、今月下旬にも北朝鮮を訪問することで調整が進められているということで、ノ・グァンチョル人民武力相と会談するとみられます。
ロシアは、プーチン大統領がことし4月、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長と初めて会談して以降、北朝鮮と政治や経済面での交流を活発化させていて、ことし7月には国防次官を北朝鮮に派遣して軍事分野での連携も進めています。
国連安全保障理事会の制裁決議で北朝鮮への軍事支援には制限があるため、今回の訪問では今後の軍の交流などについて確認するものとみられ、ロシアとしては、アメリカと北朝鮮の非核化に向けた協議が続く中、北朝鮮と連携を図ることで朝鮮半島情勢におけるロシアの存在感を示すねらいもあるとみられます。
一方、ショイグ国防相は、北朝鮮の訪問に合わせて中国を訪れることも計画していて、アメリカとの対立が深まる中、北東アジアにおける中国との軍事面での協力も一層進める方針です。