秋田県にあるJR大館駅名物の駅弁「鶏めし」を製造する会社が、海外に駅弁の文化を広げるため、フランスのパリに鶏めし弁当などを販売する店舗をオープンさせました。
「鶏めし」は、しょうゆで甘辛く味付けした鶏肉が特徴の、JR大館駅名物の駅弁です。
この弁当を製造する秋田県大館市の会社は、今月5日、海外に駅弁の文化を広げるため、フランスのパリ中心部に鶏めし弁当を販売する店舗をオープンさせました。
この店では平日の昼ごろに、店内で調理した鶏めし弁当やみそ汁などを販売していて、将来は認知度を上げて駅での販売に結び付け、駅弁の文化を根づかせたいとしています。
この会社は、EU諸国に駅弁の文化はないものの鉄道網が整っていることから、受け入れられる可能性があるとして、去年11月末にパリに現地法人を設立し、試食会を開くなどしてオープンの準備を進めてきました。
八木橋秀一社長は「将来は『駅弁』ということばをヨーロッパに広めたい。秋田からも世界に挑戦できることを示したい」と話していました。