日本を訪れていたアメリカのトランプ大統領は日本時間の29日朝早くアメリカに帰国しました。トランプ大統領は日本滞在中、貿易交渉の早期の妥結に意欲を示していて、来年の大統領選挙を見据え要求を強める可能性もありそうです。
令和になって初めての国賓として28日までの4日間、日本を訪れていたアメリカのトランプ大統領は28日午後、日本時間の29日午前2時すぎ、大統領専用機「エアフォース・ワン」で首都ワシントン近郊のアンドリュース空軍基地に到着しました。
アメリカ国務省のオータガス報道官は直後の会見で、「天皇陛下と会見する初めての外国の首脳として招かれたのは大統領とアメリカ政府にとって非常に光栄で、とても美しい催しを多くの人が目にした。アメリカと日本は今後も緊密な関係を築いていく」と述べ、訪問の成果を強調しました。
トランプ大統領は安倍総理大臣との首脳会談で、北朝鮮の非核化に向け緊密な連携を確認した一方、日本との貿易交渉について「おそらく8月によい内容を発表できると思う」と述べ、早期の妥結に強い意欲を示しました。
アメリカでは来年の大統領選挙に向けた動きが活発化しており、トランプ大統領は日本滞在中にもかかわらず、ツイッターでは野党 民主党に対する批判を繰り返しました。大統領選挙を見据えるトランプ大統領が国内の支持者を意識して貿易問題で日本に対して要求を強める可能性もあり、今後の言動が注目されます。