NHK NEWS WEB 2019年4月26日 4時43分
27日から始まる10連休の期間中、各地の医療機関が臨時に外来の診療日を設けることにしています。厚生労働省は、連休中に受診できる医療機関の案内をホームページで行っています。
27日から来月6日までの10連休の期間中、各地の医療機関が患者への影響を抑えるため、臨時に特別の診療日を設けることにしています。
この期間中に受診できる医療機関の情報は、都道府県がまとめてリストを作成することになっていて、厚生労働省はホームページで各都道府県のリストのリンク先を掲載しています。
また、厚生労働省は急な病気やけがの際には、相談ダイヤルの積極的な利用も呼びかけています。
全国の都道府県で小児救急の相談ダイヤル「#8000」が導入されているほか、小児に限らず救急の相談を受け付ける「#7119」も東京や大阪など一部の地域で運用されています。
人材会社から医師確保の動きも
10連休の期間中、臨時の診療日を設ける医療機関では、休みを取得する勤務医の代わりに、臨時で働く医師を人材会社を通じて確保する動きが出ています。
このうち、東京 杉並区の浜田山病院では、患者からの要望を受けて10連休のうち、27日のほか今月30日と来月1日、2日の3日間を臨時の診療日としています。
病院では診療日に加えて入院患者や救急患者にも対応しなくてはなりませんが、勤務医も休みを取得する必要があるため、人材会社を通じて臨時で代わりに働いてもらう医師2人を確保しました。
小瀬忠男院長は「10連休ということで不安を感じている患者が多く、外来診療を行うことにした。病院側も万全の態勢で臨む必要があるが、医師を確保することができてほっとしている」と話していました。
この病院に医師を紹介した医師専門の人材会社「エムステージ」には2万人余りの医師が登録していますが、ことしの連休は臨時で働いてもらう医師の求人が大幅に増加しているといいます。
全国の医療機関から寄せられた連休中の求人件数は、今月15日の時点で4408件と去年の同じ時期に比べておよそ1000件多くなっているということです。
人材会社の関矢瑞季さんは「ことしは年が明けてすぐに多くの求人が寄せられた。10連休ということで、多くの病院が早めに対策を取ったのではないか」と話しています。