NHK NEWS WEB 2019年1月31日 22時49分
低気圧の影響で、関東甲信の山沿いを中心に雪が降っています。関東甲信では1日の未明にかけて雪が降って、東京23区など平地でも雪が積もるおそれがあり、気象庁は、交通への影響や路面の凍結などに注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、日本の南岸にある前線を伴った低気圧と上空の寒気の影響で、関東甲信では山沿いを中心に雪が降っています。
午後10時の積雪は、
▽山梨県の富士河口湖町で14センチ、
▽神奈川県箱根町に国土交通省が設置した積雪計で8センチ、
▽埼玉県秩父市で1センチとなっているほか、
▽東京の都心では午後10時すぎからみぞれが観測されています。
低気圧は次第に東へ進み、関東南部や山梨県を中心に1日の未明にかけて雪が降り、山沿いでまとまった雪となるほか、平地でも積もるおそれがあります。
また1日は冬型の気圧配置となって、長野県や関東北部の山沿いを中心に雪が降る見込みです。
1日夕方までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで、
▽長野県で35センチ、
▽関東北部の山沿いで25センチ、
▽神奈川県の箱根と山梨県で10センチ、
▽埼玉県の秩父地方で7センチ、
▽関東南部と北部の平野部、それに東京の多摩地方で5センチと予想されています。
東京23区でもこのあとしばらく雪が降るおそれがあり、ところによって1センチ程度の積雪となる見込みです。
気象庁は、交通への影響や路面の凍結に注意するとともに、積雪が多くなると予想される地域では、電線や樹木への着雪、なだれにも注意するよう呼びかけています。
首都圏の鉄道 平常どおりの見通し
首都圏のJR、私鉄、地下鉄の各線はこれまでのところ31日夜から1日にかけておおむね平常どおり運行できる見通しだとしています。
ただし、降雪の状況によっては運行に影響が出るおそれもあるとしていて、このうち西武鉄道では、すべての駅の改札付近などに貼り紙を掲示し、降雪の影響で改札の入場規制をする可能性があるなどと注意を呼びかけています。
鉄道各社はホームページなどで運行情報を更新しているほか、西武鉄道や東急電鉄などはSNSでも情報を発信していて、最新の情報を確認してほしいとしています。
首都高速道路 凍結防止剤まくなどの対策進める
首都圏では、31日夜遅くにかけて雪が降り、積雪のおそれがあることから、首都高速道路では、路面に凍結防止剤をまくなどの対策を進めています。
首都高速道路では去年1月、大雪の影響で10時間を超える立往生が発生したほか、通行止めの解除に4日間かかるなど、大きな影響が出たことから、除雪体制を強化しています。
首都圏では31日夜遅くにかけて雪が降り、積雪も予想されていることから、首都高速道路は、濃度が高い塩水を、路面を凍りにくくする「凍結防止剤」として散布しています。
このうちさいたま市の施設では、午後7時半ごろに凍結防止剤を積み込んだ散布車が次々と出発し、高速道路の本線や坂道になっている出入り口付近に凍結防止剤をまいていました。
首都高速道路は、1日の明け方にかけて凍結防止剤の散布を続けるということです。
首都高速道路は「交通規制が行われる可能性もあるため、ホームページや公式ツイッターなどで最新の交通情報を確認してほしい」と呼びかけています。