NHK NEWS WEB 2018年12月11日 6時18分
中国でスパイ行為に関わったとして拘束された70代の日本人男性に対し、北京の裁判所は、10日、懲役12年の実刑判決を言い渡しました。中国では、2015年以降、スパイ行為に関わったなどとして日本人8人が起訴されていて、判決が言い渡されたのは4人目です。
日中関係筋によりますと、北京の裁判所で、10日、2015年にスパイ行為に関わったなどとして中国当局に拘束されていた北海道の73歳の日本人男性に対する裁判が行われました。
この中で北京の裁判所は、男性に対し刑法のスパイ罪を適用し、懲役12年の実刑判決と財産20万人民元、日本円でおよそ327万円を没収する判決を言い渡しました。
中国では2015年以降、スパイ行為に関わったなどとして日本人8人が起訴されていますが裁判は関係者以外には非公開で行われ、今回もどういった行為がスパイ罪に認定されたのかなど具体的な判決内容はわかっていません。
ことしに入り、愛知県の男性に懲役12年、神奈川県の男性に懲役5年、それに、中国出身で日本国籍を取得した女性に懲役6年の判決がそれぞれ言い渡されていて、中国の裁判所から実刑判決を言い渡されるのは、今回で4人目です。