NHK NEWS WEB 2018年11月16日 20時44分
韓国で開かれた、太平洋戦争中の「徴用」についての国際会議で、北朝鮮の高官は「南北が手を取り合って日本の過去の罪を暴かなければならない」と述べ、南北が協力して日本の責任を追及すべきだと訴えました。
韓国では16日午後、首都ソウル近郊の自治体、キョンギ道(京畿道)や民間団体が、太平洋戦争中の「徴用」についての国際会議を開き、北朝鮮からはアジア太平洋平和委員会のリ・ジョンヒョク副委員長が出席しました。
この中で、リ副委員長は「日本政府は終戦まで840万人余りの朝鮮の人々を拉致し、牛や馬のように働かせて虐殺した」と述べ、厳しく批判しました。
そのうえで、「朝鮮民族は、拉致や蛮行に対する、日本の心からの反省と謝罪、そして十分な賠償を要求する」と述べました。
そして、「南北が手を取り合って日本の過去の罪を暴いて、のちの世代に不幸な歴史を繰り返させないよう努力しなければならない」と述べ、南北が協力して日本の責任を追及すべきだと訴えました。
また、会議では、韓国の与党「共に民主党」のイ・ヘチャン代表も「誤った歴史を清算して真の平和と繁栄のアジアの時代を始めなければならない」と述べたうえで、来年の3月1日が朝鮮半島で独立運動が始まって100年の節目であることを強調しました。