NHK NEWS WEB 2018年11月15日 8時19分
フランスのマクロン大統領は、安全保障政策をめぐるアメリカとの関係について、「同盟関係にあることは奴隷となることとは違う」と述べ、ヨーロッパの国々が一体となって防衛にあたるため、独自の軍をつくる必要性を改めて強調しました。
マクロン大統領はことし8月、パリの大統領府で行った外交方針演説で、「ヨーロッパはもはや安全保障をアメリカに頼ることはできない」と述べたほか、今月にはヨーロッパ独自の軍隊が必要だと発言しています。
マクロン大統領は14日、訪問先のトゥーロンでメディアのインタビューに応じ、「アメリカはわれわれの同盟国だが、フランスの大統領として『すべての安全保障をアメリカにゆだねます』と言えるのか。答えはノンだ」と述べました。
そのうえで「同盟関係にあることは奴隷となることとは違う。アメリカには頼るべきではない」と述べ、各国が一体となって防衛にあたるため、ヨーロッパ独自の軍をつくる必要性を改めて強調しました。
ヨーロッパ軍の創設についてトランプ大統領は今月9日、米仏首脳会談を前に「アメリカを侮辱するものだ」とツイッターに投稿していて、安全保障政策をめぐって両国の亀裂が鮮明になっています。