YOMIURI ONLINE 2018年09月24日 20時35分
台風21号による高潮被害で、大阪湾沿岸などでは、波の影響を含めると最高6メートルの高さまで海水が達していたことが、土木学会の調査でわかった。
京都大や関西大の研究者ら約30人が大阪、兵庫、和歌山、徳島の沿岸部約300地点を現地調査。漂流物や水の痕跡などから、海水が到達した高さを推計できた約半数の地点について、インターネット上で速報値を公表した。
大阪南港で最高6メートルだったほか、淡路島や和歌山港などでも4メートルを超えていた。兵庫県西宮市や神戸市は2~3メートルだった。関西空港は調査できなかった。
気象庁が観測した潮位は、大阪南港近くの大阪市港区で3・29メートルだった。調査団の森信人・京都大防災研究所准教授は「実際には波の影響で、潮位より1~3メートル高くまで海水が届いていたようだ」と話している。