親父と息子の口喧嘩(【中国全人代】反対・棄権わずか5票、習近平氏強権で異論かき消す) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

 

 墓穴掘った」との批判も

 

親父「中国の全国人民代表大会(全人代)は11日、国家主席の任期制限撤廃を柱とする憲法改正案を圧倒的多数で採択した。

習近平指導部の性急な権力集中には党内に慎重意見もくすぶっていたが、長期政権に向けて強権路線を突き進む習氏の勢いが異論を押さえ込んだ格好だ(産経ニュ-ス2018.3.11 21:56更新)。」

 

親父「 『賛成2958票』。

改憲案の採決が行われた人民大会堂では、賛成票数が公表されると満場の拍手が起き、続いて読み上げられた『反対2票、棄権3票』のアナウンスをかき消した。

賛成票が採択に必要な全体の3分の2を大きく上回り改憲案採択が宣言されると、再び25秒間にわたり拍手が鳴り響いた。壇上の習氏も満足そうな表情を一瞬浮かべて拍手を続けた(同上)。」

 

親父「向かって習氏の左隣に座っていたのは改憲案の作成や党内調整に奔走した側近の栗戦書政治局常務委員だ。習氏は投票用紙を手にしながら、盛んに栗氏に耳打ちした。

一方、右隣の李克強首相には終始見向きもせず、確執の深さを感じさせた(同上)。」

 

親父「習氏は記入後、王晨全人代常務委副委員長に促されて最初に席を立ち、演壇中央に設置された投票箱へ丁寧に一票を投じて前を見据えた。

全人代では通常、卓上のスイッチを押す電子投票が採用されているが、改憲案の採決は各代表が投票用紙に賛否を記入し、投票箱に入れた後に電子集計する方式が採用された。各代表が投票用紙に記入する段階で、秘密保持を理由にメディア関係者は2階席から退席を求められたが、退席が完了する前に投票が始まり、記者らが慌てて議場に戻る混乱もあった(同上)。」

 

親父「改憲案の採決は事実上、習氏の3期目続投への“信任投票”の様相を帯びた。無記名投票だが、代表の投票内容は調査可能との見方もあり、「あえて反対できる人間などいない」(中国人ジャーナリスト)との声も広がった。賛成票が「100%」となるかが注目されたが、反対・棄権者は5人、採決への欠席者が16人出た(同上)。」

 

親父「国家主席の任期制限撤廃が公表されたのは全人代開幕のわずか8日前。多くの国民や全人代代表にとって「不意打ち」の形となったのが実態だ。反対派に時間的猶予を与えないために習指導部が長期間秘匿したとの見方も出ている(同上)。」

 

親父「国民の間では、当局の監視が届かない海外の通信アプリを使って改憲を議論するグループが相次いでつくられており、「習指導部は墓穴を掘った」「中国は北朝鮮化している」などの批判が噴出している(同上)。」