親父と息子の口喧嘩(インドの「中華民国」軍墓地 中国が観光地化要求で波紋) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

 

 台湾は「歴史的意義をおとしめる」と反発

 

親父「第二次世界大戦中、当時の中華民国からインドに派遣された将兵が眠る共同墓地について、中国が観光地として開放するようインド州政府に要求して波紋を広げている。

中国から観光客を呼び込み、愛国心高揚のモニュメントにしたい意向があるもようだ。

この動きに墓地の保存に携わってきた台湾側は『歴史的意義をおとしめる』と反発している。インド側の判断が注目されるところだ(産経ニユ-ス2018.1.27 23:55更新)。」

 

親父「共同墓地は、インド東部ジャルカンド州ランガルにあり、1944年に中華民国軍の将校によって設けられた。

現地で死亡した将兵ら667人が埋葬されている。

第二次世界大戦で中華民国は、ビルマ(現ミャンマー)で英国軍を支援するために『中国遠征軍』を派遣しており、その一部がランガルに駐留したという。

在コルカタ中国総領事館の公式サイトは、42年から45年まで約10万人がランガルで訓練し、『強大な戦闘力を持つ軍隊』となり、日本軍に対し『輝かしい軍功を挙げた』と紹介しているそうだ(同上)。」

 

親父「観光地化の動きが持ち上がったのは、今月12日だ。

同領事館の馬占武総領事ら中国関係者5人が墓地を訪問した。

馬総領事は墓石に花を手向け『世界平和と人類の正義のために戦った皆さんを忘れることはできない』と話した。

その後、馬総領事らは地元政府関係者と会談し、墓地を開放して観光客の訪問を可能とするよう求めたという(同上)。」

 

親父「中国側の動きに台湾はすぐに反応した。共同墓地は台湾がインド側の了解を得て、保存に携わってきた経緯があるためだ。2011年には台湾が改修のための資金を拠出した経緯もある。

台北駐インド経済文化代表処(大使館に相当)の田中光代表は『埋葬されている兵士はすべて中華民国の国民だ』と反論したそうだ(同上)。」

 

親父「田代表は『観光地化は共同墓地の荘厳な歴史的意義をおとしめるものだ』と反発しており、地元政府に対して中国側の要望を認めないよう求めている(同上)。」