親父と息子の口喧嘩(「習近平思想」党規約入りへ着々) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

親父「今秋に開かれる中国共産党大会で、習近平総書記(国家主席)の指導思想・理念が党規約において、毛沢東思想に匹敵する「習近平思想」として記載される可能性が高まっているそうだ(産経ニュ-ス2017.8.14 23:03更新)。

さらには毛沢東をも超越し、共産主義思想を生んだマルクスやレーニンに並ぶ「習近平主義」と呼称する案まで出ているそうだから、驚きだな。」

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親父「指導者の名を冠した『思想』が盛り込まれれば、胡錦濤前国家主席が唱えた『科学的発展観』や江沢民元国家主席の『三つの代表』はおろか、改革開放を打ち出した「鄧小平理論』も超えて毛沢東と並ぶ権威となるそうだ(同上)。

任期の真っただ中で「指導思想」として記載されるのも異例のようだな。」

 

親父「習近平氏の思想・理念の呼称にはいくつかバージョンがあるらしいのだが、その最も大胆な案が『習近平主義』だそうだ。

やれやれ、毛沢東思想も凌駕しようとする、身の程知らずの提案だな。」

 

親父「じゃあ、その『習近平主義』とやらの中身は何なんだ。

この記事によると、政府系機関の研究会では、習近平主義の主な内容として(1)「中国の夢」の求心力(2)世界の新時代を導く構想(3)世界の新秩序への転換(4)「小康社会の建設」「党の綱紀粛正」などの4つの全面的推進(5)「人類新形態」の再構築-が挙げられたそうだ。」

 

 親父「習思想の実態は、『中国の夢』といった抽象的なスローガンや権力闘争の色彩を帯びた反腐敗運動が主で、およそ思想や主義と呼ばれる代物ではないな。

だから、この記事にもあるように、中国の高度成長を成し遂げた鄧小平や江沢民、胡錦濤より格が上とすることには反発も出ているそうだ。」