親父「トランプ大統領は、大手メディアのインタビューで、北朝鮮の核・ミサイル開発問題をめぐり、「正しい状況のもとでなら、金正恩朝鮮労働党委員長と会うだろう」と述べ、対話の可能性も排除しない姿勢を示したそうだ(NHK NEWS WEB 5月2日 6時09分)。
これは、トランプさん一流の硬軟両用の駆け引きだろうが、とにかく北を揺すぶることは良いことだ。
北も何時迄も犬の遠吠えを続けるわけにもいくまいさ。」
息子 「確かにトランプ氏は大したものだ。ここまで幅を広げた揺さぶりが出来るとはね。
これまでは、よく交渉前に高めの球を投げてくることはあったが、ここまで低い球も投げられるとは。
そして、きっちりと相手が捕ることが出来ぬ程、低い球にしてある。」
親父「このトランプ氏の発言を受け、スパイサー大統領報道官は記者会見で、北朝鮮が挑発行為を続けているため『条件は整っていない』と述べたそうだ(産経ニュ-ス2017.5.2 07:01更新)。
トランプ政権は、北朝鮮側との対話には核開発の放棄が前提との立場を取っており、首脳会談実現へのハ-ドルは確かに高いが、このトランプさんのフェイントモ-ションに金正恩氏がどう応じるか、興味は津々だね。」
息子 「うん。核放棄というのは、実際は到底無理な話なので、金正恩としては動けないだろうがね。
トランプ大統領としては、『直接話し合おうと一度はへりくだったのに、金正恩が応じなかった』と、また一段圧力を高めた形だね。
わざと無理なことを要求し、より圧力を加える、と言うのは、日本に対するハルノートを思い出す。
ところで、偉いと思うのは、この期に及んでまだ先延ばしを主張するシナやロシアに対して、安倍首相が、真っ向から否定をしていることだ。
シナとロシアは、核開発が完成するまでの時間稼ぎである六か国協議を再開しようと言い出している。それに対して、安倍さんは、毅然とした態度で完全否定だ。
トランプ氏との硬軟の役割分担がきっちりできている。この役割が逆だったなら、至って普通のフォーメーションだったがね。
アメリカが軟、日本が硬。
だから意味があるんだよね。」
息子 「それからもう一つ。トランプ氏は大統領選挙中にも、金正恩と話し合うということも言っていた。
今は、トランプ大統領就任100日を越えたあたりということで、メディアが彼が言っていたことを本当に実行している。そこも意識しているだろうね。
ちゃんと選挙中に言っていたことを主張している、と。」