親父と息子の口喧嘩(米空母艦隊 来週前半にも日本海入りの見通し) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

親父「ホワイトハウスは、空母カール・ビンソンを中心とする艦隊が現在、朝鮮半島に向けて航行していると説明し、国防総省の当局者は、空母は来週前半にも日本海に入り、朝鮮半島周辺の海域で活動する見通しだとしているそうだ(NHK NEWS WEB 4月20日 6時59分)。

なるほど建軍記念日に合わせて、日本海入りをするわけだね。」

 

 

息子 「その記念日は、4月25日だね。

 

そこでまた緊張が高まるのだろうかね。」

 

親父「ところで、このカ-ル・ビンソンの行動には疑問が多いな。

朝鮮半島近海へ向かっていたはずのカール・ビンソンが、実は逆方向に向かっていたという衝撃的なニュースが伝えられたな。

シンガポールから朝鮮半島近海へ向かっていたはずの米原子力空母カール・ビンソンが、実は逆方向に航行していたことが4月19日までにわかったんだそうだ(ニューズウィーク日本版 4/19(水) 19:26配信)。」

 

親父「CNNは、国防総省とホワイトハウスの間に連絡ミスがあったとの見方を伝えているそうだ(同上)。

それが本当なら、信じられないミスだな。

軍の最高司令官と国防総省の間の意思疎通に齟齬があったとは、身震いが出るほど恐ろしい事態だ。」

 

親父「それにトランプさんは口が軽すぎるな。

4月12日にトランプ大統領がFOXテレビのインタビューで、『艦隊を送り込んでいる。とても強力だ。潜水艦もだ。こちらも強力で、空母よりもずっと強力だ』と語ったそうだが、

原潜の現在位置は極秘のはずだ。

この人、どうも軍事がよく分かっていないな。」

 

親父「本当に先制攻撃をかけるつもりなら、原潜を4隻ほど日本海に潜ませておけばよいことだ。

各艦にはトマホ-ク150発ばかり積載させ、それで一斉攻撃をかければよい。

カ-ル・ビンソンでこけ脅しをする必要などはないな。」

 

 

息子 「それじゃあ抑止効果がほぼ無いんじゃないかな? 

 

国内・国際社会への手前、限界まで抑止力に基づいた『交渉努力の末の攻撃』でないとね。」

 

親父「はっきり言えば、トランプ政権は、もはや対北朝鮮への軍事攻撃の選択肢を事実上排除しているんじゃないかな。

つまり、現時点では軍事攻撃は全くやる気はない。

やるぞやるぞと騒ぎ立てているのは、単に対中国へのブラフじゃないのかな。

私は、そう観測しているぞ。」

 

 

息子 「そうか。その場合は、理由いかんによっては日本国にとって大変な話だな。

 

というのも、また問題解決を先延ばしにしたところで、日本への危険は高まっていくばかりだ。

これまで色々と流れはあったが、まったく何の解決にもなっていない。

 

お隣りさんに狂人が住んでいて、刃物を持ちながら、いつでも我が家に襲いに来ると息まいている。

 

警察は、玄関辺りをウロウロするだけで、逮捕するつもりがない。ずっと警察はそこに居て見張っていてくれるのかと思えば、そうでもないだろう。じきに帰っていくだろう。

 

さて、問題は解決しただろうか。危険は去っただろうか。そして隣人は、より危険な武器を、鋭意製造中だ。

 

困ったな。」