親父と息子の口喧嘩(南スーダン対立激化で大量虐殺のおそれ 国連が警告) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

親父「政府軍と反政府勢力の間で武力衝突が続いているアフリカの南スーダンについて、現地調査を行った国連の担当者は「民族紛争が起きかねない状況だ」と述べ、このままでは大量虐殺につながるおそれがあると警告したそうだ(NHK NEWS WEB11月12日 20時03分)。

今週、現地調査を行った国連のアダマ・ディエン事務総長特別顧問は、『対立は激化しており、民族紛争が起きかねない状況だ』と述べ、このままでは民族対立の激化に伴って大量虐殺につながるおそれがあると警告したそうだ。

政府軍と反政府勢力の間で武力衝突が続いているわけだが、何も主義主張があって争っているではない。

ディンカ族とヌエル族の単なる部族間闘争じゃないか。

こんなところに国連のPKOを派遣する必要はない。

陸自も即時引き上げるべきだ。

お前さんの意見が聞きたいな。」

 

息子 「2012年に南スーダンを出てからも、一応現地からの情報をずっと追ってきてはいる。

PKO派遣が決まった時も、実際に派遣された時にも現地に居た。自衛隊の幹部の方々とも交流もあった。なので、ちょっとはこの件に関して、意見はある。

 

結論を先に言えば、PKOが無理をしてまで居るべきではないところではないね。日本を支えていくために課題をまだまだたくさん抱えている現政権が、万一のことがあったら政権が揺らぐようなリスクを負ってまでやることではない。

 

ただ、最近妙にこういう話(南スーダンで虐殺の可能性等)がメディアに出てくるが、これは単に日本の政局に絡んだニュースだと思ってよいね。現在急激にジュバの治安が悪化してきたという訳ではない。

 

2013年12月と2016年7月に首都ジュバで大規模な市街戦があった。その直後の数日間は、確かに治安はかなり悪化した。だがその後は、南スーダンの普段の治安状態にすぐ戻ったはずだ。

 

その治安回復の理由は、ヌエル族の副大統領派が、ジュバからすぐ脱出したのと、ヌエル族の一般の人々のほぼすべてが、国連軍の敷地や国外に逃げたからだ。もちろん殺された人も多くいる。

 

ただ、基本的に南スーダンの普段の治安状況は、日本人が想像し難いほど悪い。普通の状況でも、探せばそれ相当の事件を見つけることができる。

その普通の南スーダンの治安状況を、現在のメディアは、自分たちの目的(利益)のために急に注目して騒いでいるという訳だ。

 

つまり、朝日新聞やらNHKやらの大メディアは、自分たちの政治目的のために、本当に治安が悪かった時よりも、普段の南スーダンンの治安状況をえらく騒いでいるのだ、ということが言いたい。

 

『駆けつけ警護』の件で、自民党を攻撃できると踏んだんだろうね。さも人道的な意味で記事を書いているようなフリしているのが、個人的には気に食わないな。

 

あ、それから国連の何とかさんのコメントは、どうでもよいな。国連やら国連機関は、途上国の危険を無用に煽って、飯を食って(禄を食んで)いる連中だから。

 

また、それに便乗して飯を食っている大メディア以外からは、まともに相手にされなくて当然だ。」

 


世界で一番新しい国 南スーダンの位置

 

親父「南スーダンは救援活動従事者にとって、シリア、アフガニスタンと並び、危険な国のワースト3に入るそうじゃないか。

紛争解決の見込みのない、こんな国に陸自を何時まで縛り付けておく気なんだ。」

 

親父「南スーダンの首都ジュバで7月に大規模な戦闘が発生した際、PKOに参加する陸上自衛隊の宿営地の隣にあるビルで2日間にわたり銃撃戦が起きていたことが分かったそうだ(東京新聞2016年9月18日 朝刊)。

 宿営地内で流れ弾とみられる弾頭が見つかったそうじゃないか。

こんな状態で、果たしてPKO参加五原則が満たされていると言えるのかねぇ。」

 

 

南スーダンの地方の町の風景(市場)

 

 

息子 「そうだなぁ。この点に関しては、現政権の判断には苦言を呈さざるを得ない。あれは、れっきとした戦闘だった。

 

実は、南スーダン派遣を決めて自衛隊を送り込んだのは民進党(旧民主党)だったのだよね。だから、民主党の間違いだったと、撤退させる選択肢もあったと思うけどね。

 

息子 「一部報じられていたが、現在PKO軍の重要な一角をなすケニア軍が撤収を始めている。

 

今年7月の内戦時に、市民と外国人の援助関係者がジュバで南スーダン正規軍に襲われ、被害に遭う事件があった。その件では、国連PKO軍が自分たちの任務を放棄して、適切な対応を取らなかったと各方面から非難があがっていた。

 

結局、その責任としてケニアの司令官が国連事務総長によって更迭されたのだけど、それに対してケニア政府が抗議し、自国軍の撤収を決定したという顛末だ。

 

ここで言いたいのは、ケニアと日本を一緒にする訳にはいかないが、そうやって自国の利益のために(逆切れ気味でも)、PKOから撤退する国もあるのだよね。

 

確かに世界的に見れば、日本という国の責任の重さは、ケニアと比べようもない。だけども、隣国であり、関係も深く(相当数のケニア人が居住)、東アフリカで一番の大国であるケニアの南スーダンへの責任は非常に重いといえる。それがこの一方的な撤退だからね。

 

首都ジュバ

 

 

一方、遠い遠い国で関連も浅い日本の南スーダンの治安維持への責任はどの程度のものだろうかね。自国の派遣基準(5原則)に沿わない状況なのであれば、(ちゃんと根回しした上で)撤退すればよいと思うんだけどね。

 

それから、南スーダンのようにPKOが派遣されているような国々では、正規軍が暴徒化したりと、非常に混沌とした状況に陥ることが少なくない。国連PKO軍といえど、できないことはできないし、任務を全うできず諦めることも実際に何度もあった。

 

皆が知る通り、日本の自衛隊の方々は、責任感がとても強い。他国の軍隊なら諦めるような到底無理な任務でも、全力を尽くそうとするだろう。

だからこそ、『駆けつけ警護』という任務が恐ろしい気もする。

民進党や共産党の連中によって、充分な装備も持たせてもらえないにも関わらず、この重要任務が付与されたことが、とても恐ろしい

 

繰り返したいが、他国であれば諦めるだろう任務も、自衛隊の方々は、命を賭して遂行しようとするだろう。

充分な装備を持つことも許されず、遠い遠い国に派遣された工兵部隊中心の自衛隊にそれをさせるか?

 

決定者である政治家と国民の責任は、とてもとても重いぞ。」

 

親父「私も現在南ス-ダンに派遣されている自衛隊に『駆けつけ警護』の任務を押し付けるのは大反対だな。無用な死傷者を出すだけだ。」