緊急編・親父と息子の口喧嘩(中国とロシアの艦艇 一時、尖閣の接続水域に) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。


9日未明、中国海軍の艦艇が、沖縄県の尖閣諸島周辺の日本の領海のすぐ外側にある接続水域に初めて入り、ロシア海軍の艦艇も、8日夜から9日未明にかけて、付近の接続水域に入りました(NHK NEWS WEB 6月9日)。

親父「中国もロシアも軍艦を出すとは、只事ではないよね。

今朝の虎の門ニュ-スで、青山繁晴さんが、中国とロシアの意図を解説されていたが、完全には納得できなかったな、
でも、ロシア艦艇の尖閣接近は、日ロ交渉への揺さぶりという青山説には同感できる点もあるな。

それよりも何よりも、次の参院選への中ロからのブレゼント(?)と考えれば、悪くはないな。
この状態では、野党連合も『安保法廃棄』とは叫びにくいだろう。それでは、取れる票も逃げていくからね。

国民はそれほど阿呆ではないよだ。」


息子 「この一報を聞いて、最初に感じたのは親父と同じことだね。
日米にとってあまりに都合が良すぎるタイミングだなぁ、ってことだ。

ちょっと陰謀論になってしまうが、一見敵対し合っている国家間も、裏では助け合いをする仕組みがあるんじゃないかと疑うくらいだねぇ、これは。まぁそれは置いておこう。

最近、沖縄での元海兵隊員や海軍兵による事件が連続してあったので、沖縄はもちろんその他の地域でも、在日米軍への反感も高まりつつあったよね。
けれども、こういうシナ中国の暴挙を見て、やはり少しでも弱みがあるとみると容赦なく、喰いついてくるという恐ろしさを知った方がいいとは思う。

日米関係が弱くなる瞬間を虎視眈々狙い、日本侵略をたくらんでいるのは、シナだということを。

因みに沖縄米軍の犯罪率というのは、一般人の半分以下だそうだね。メディアが米軍による犯罪を大きくクローズアップするから、勘違いしてしまうね。

リンク 沖縄米軍の犯罪は本当に多いのか?

そして、メディアは報道しないのだけど、ネットで拡散されている「炎天下の沖縄、国道58号線に立ち、謝罪するアメリカの人々」の写真だね。ちょっと話がテーマからずれたけど、これは多くの人に知って欲しいことだ。





親父「産経新聞 (6月9日)によると、今回の事件について、中国国防省報道局は9日、『釣魚島(尖閣諸島の中国側名称)と付属島嶼は中国固有の領土だ。中国の軍艦が自国の管轄海域を航行することは合法であり、他国がとやかくいう権利はない』との見解を発表したそうだ。
まさに傍若無人、天を恐れざる暴言だな。
香港の星島日報によると、『中俄軍艦進入釣魚島海域,是「合理合法」,他國無權說三道四。』
とあるから、「中国とロシアの軍艦が尖閣諸島海域に進入するのは、合理合法であり、他国がこれに四の五の言う権利はない。」とコメントしたことになる。
なるほど、中国はロシア海軍を『自国』の離島沖の夜間航海にご招待なさったわけだな。
それにしても、この態度。
とても21世紀の『大国』の振る舞いとは思えない。
中世の海賊も顔負けの醜悪さだ。」



息子 「そうだな。
ここまで一貫して悪辣で乱暴な振る舞いを続けているというのは、尋常の沙汰ではないな。

このシナの歴史を見てみると、虐殺の歴史を続けていることがわかる。そこには、日本は絶対に巻き込まれたくない。

シナの性格は、弱いものには残虐なしうちをするが、強いものには尻尾を振る。だから、強い態度を取っていかなければ、非常に恐ろしいことになるのだ。

これを1人でも多くの日本人に知ってもらいたいねぇ。
優しくしてニコニコしていれば、分かってもらえるというような相手ではない。
虐殺の歴史の淘汰を勝ち抜いてきた国なのだから。」


親父「政府内では、接続水域に入ったロシアの艦艇の行動は、中国と連携した行動とは考えにくい、という見方が強いらしいね(NHK NEWS WEB 6月10日)。
中国軍艦の行動も、『領有権を主張している中国が、ロシアの艦艇をけん制しただけではないか』という見方も出ているそうだ。
ロシアの艦艇は、ロシア太平洋艦隊の所属のもので、インド洋での演習を終えての帰り道だったようだ。
中国のフリゲ-トは、それを追尾していたのかも知れないね。」



親父「それにしても、日本国内では緊張感が薄いね。
マスコミも故意にこの話題から目を背けようとしているように感じるな。
領土を巡って、いやしくも両国の軍艦が洋上で真っ向から対峙したんだぞ。
一触即発、すでに準戦時体制に入っていたのだぞ。
民放局にとっては、一歌舞伎俳優夫人の病の方が一大事なのかね。」



息子「中国とロシアが連携していないというニュースは、吉報だね。
それにしても、その二国が連携して日本の領海に近づいてくると、相当な緊張を強いられるということを改めて思い知らされた。

大手メディアはあまりこのニュースを報じていないのかな?確かに、そちらの方が恐ろしい気がするな。実際に人が死んだり、領土が侵略されないと、関心を寄せないのか?この国の人々は!? それともメディアがそうさせているのか??」


親父「平和ボケですよ。一言で言えばね。
暖房の効きすぎたガラス張りの温室に篭って、半袖短パン姿で、ビアジョッキ片手に、『我々は、歴史を直視しなければならない。』とオダをあげている初老のおっさんが今の日本人の姿だ。
外は猛吹雪、もうすぐ温室のガラスも吹き破られることも知らないでさ。」



息子 「親父にしては秀逸な例えを出したな。まさにその通りだね。

やっと危険に気づいて、現実的に温室の補強等をやり始める人々に対して、それを止めようとするのだから本当に質が悪い輩がいるねぇ。
『温室を補強するから、吹雪がガラスを割るんだ。』
『我々は温室を愛しているから大丈夫。”吹雪反対”と掲げてもいるし大丈夫。』

という論理破たんを繰り返すのだ。

ホントにホントに質が悪い。」


親父「共同通信によれば、ロシアの外務省は、同国海軍艦艇3隻の尖閣諸島附近の航海は、単に公海上を通過しただけのものだと述べているとのことだ。
ロシアは日本の反応に驚いているとも言っているそうだ。
Russia defends its naval vessels' sailing near Senkakus
MOSCOW, June 10, Kyodo
The Russian Foreign Ministry said Friday the country's sailing of three naval vessels near the disputed Senkaku Islands in the East China Sea was just a passage in the high seas.」



親父「今回の事件は、中ロの連携ブレ-だとする見解も根強いな。
『ロシア、北方領土交渉のハードル高める 中国との「反日」連携示唆で恫喝』
(産経ニュ-ス2016.6.9 20:52)
『日本の安倍政権がロシアとの平和条約締結に意欲を見せる中、ロシアは恫喝的行動で北方領土問題をめぐる日本の「譲歩」を迫っている構図だ。』そうだ。
確かに、ロシア艦艇も接続水域に5時間も滞在したり、針路を変えたりと、不審な動きをしめしているね。
恫喝的行動で日本の譲歩を迫る?
これが事実ならプ-チンさんはなかなかやるじゃない。
芸が細かいわ。」



息子 「まぁ今回はロシアの艦艇は、単に訓練の帰りに通っただけだったのかもしれないけども、この日本の大きな反応を見て、次もまたやってくるかもしれないな。。

北方領土と経済援助交渉への揺さぶりに、『これは使える』と思わせたなら日本としてはまずい。政府もそれは避けたいので、ロシアに対してはとても薄い反応に徹しているね。」



親父「何処からもコメントも何もないな。ロシア政府も公式には何も発表していない。
中国政府も、あの乱暴な国防部の記者会見以後、沈黙を守っている。
何となく薄気味悪いな。」



親父「China Daily(6.10)には、次の記事が見られるな。


Lyu Yaodong, an expert on Japanese studies at the Chinese Academy of Social Sciences, said it is quite normal for China to assert sovereignty over its own territories, whether by sending a coast guard vessel or a naval ship.

中国社会科学院の日本問題研究家Lyu Yaodong,は、中国が自己の領土の主権を主張するために、海警の船を送ろうと軍艦を差し向けようと、それは至極正常なことだと述べた。
この中国社会科学院というのは、政府直属のシンクタンクだから、これは間接的な政府見解の発表と言えないことはないな。」