親父と息子の口喧嘩(続・アメリカ大統領選) | 親父と息子の口喧嘩

親父と息子の口喧嘩

ある親父とある息子が、社会の色々な事柄について論じます。
こんなことを考えている親子もいるのかと、ぜひぜひ少し覗いてくださいな。

親父「話題を変えるぞ。親父「話題を変えるぞ。
米大統領選・ニューハンプシャー州での予備選の結果が出たぞ。

共和党は、トランプ氏。
民主党は、サンダース上院議員がクリントン前国務長官の得票を大きく上回った。

サンダースさんとは、いったいどんな人物なんだ。」



息子 「サンダース氏は自分で『社会主義者』と公言している人だよね。 大きな政府を標榜する民主党の候補(本当は無所属らしい)だとしても、そこまで左寄りの人が出てくるか、と言う感じだねぇ。といっても、本選ではどうなるか。予備選挙では、共和党・民主党ともに極端な方が有利だけども、本選では不利になると言われてるからね。 今、勢いに乗っている2人(トランプ・サンダース)は、その典型かもね。

大学を無料にするとか、最低賃金を15ドルにするとか、あまり財源や将来のことを考えない人たちが飛びつきそうな感じにみえる。日本の民主党が選挙で、高速の無料化や子ども手当を掲げて、勝ってしまったことを思い出してしまうなぁ。」



親父「Voiceの3月号に日高義樹さんが書いているが、民主党内のエリ-ト連中は、ヒラリ-さんは保守的すぎると毛嫌いして、この自称社会主義者を支持しているとのことだ。
人材不足だねぇ。」



息子 「そうなのか。それはきっとオバマ大統領の反動だろうな。現政権へのアンチもあって、アメリカの世論はいつもより『保守寄り』を求めてるだろうから。ヒラリーは予備選後を見据えてるのだろうけど、
その前に足元をすくわれそうになっている、と言う感じかな。

古くからの民主党支持の人々としては、その保守寄りを求める世論自体が気に入らないのだな。アメリカの2大政党制も難しい。」


親父「今、米国民の72パ-セントもの人たちが、アメリカは間違った方向に進んでいると考えているのだそうだ。
オバマさんの政治に不満を持っているのだろうね。
だから、次の大統領は、強い姿勢を取らざるを得ないことになる。
しかし、外から見ていても、今の大統領候補はそれぞれ不安要素が多すぎるような気がする。
同じことを繰り返すが、私の感想は『人材不足』に尽きる
。」



息子 「強いアメリカ、というのは戦う姿勢のあるアメリカということ。荒れそうな感じなのは、間違いないねぇ。 元NY市長のブルームバーグなんかもでるらしいし、左右に振れ過ぎた2大政党候補者の間に割って入るかもね。マルコ・ルビオなんかも逆転したりするかもしれないし。まぁまだまだ読めないけど。」


親父「うん、ルビオさんというのは評判の良い人物らしいね。
ご両親がキューバ出身の二世だから、ヒスパニックということになる。
親日家らしいので、日本人としても応援したいね。
一方、民主党の方だが、予備選第2戦で、クリントンさんが予想外の大差で敗北したことは、米国内でも波紋を呼んでいるようだな。
若者層のおよそ8割をサンダース氏に奪われている始末だ。
それに、同性である女性票もかなり逃している。
彼女、これからも大変だな。」