西新井からバス一本で行けることを耳にし、赤羽へお寿司を食べに向かったとある日。
江戸に上がって早くも5か月が過ぎており、
段々と土地勘や交通網の把握ができるように
なっていた。そう思っていたのも束の間、乗
るべきバスがもう出ようとしていた。何とか
間に合ってくれとバタバタと走り出し、大袈
裟に手まで上げ少々恥ずかしい思いもした
が、何とか間に合った。お世話になる運転手
さんをちらっと見たが、まあ良さそうな人だ
った。出発時も必ずミラーで確認し、その都
度アクセルを踏んでいたのをみて間違いない
と思った。
平日の昼というのに、ぼちぼちの
混みようである。店内は活気にあふれてお
り、中年を少し通り越した安心感あるお爺さん達が仕切っていた。カウンター席でランチ
定食を待っていたら、隣で単品で2個ずつ注
文している声が聞こえた。「オーダー聞き取
れんのか?この声で、、この忙しさで」と内
心不思議に思ったが、甲斐がない程に心配御
無用であった。2個ずつ注文のラリーは4.5回
ほど続いただろうか、気持ちの良いテンポで
あり見事だと思った。自分には到底できない
ことだと思い、定食に手をつけた。最高に美
味しいお寿司をこんな駅近で食べられること
に驚いた。お腹も満たされ周辺をぶらついて
いたら、何と漢方屋さんを見つけた。元より
漢方を始めたいと思っていた為か、こんなと
ころにひょっこり佇んだ光景がより眩しく感
じ、迷わず入店。カウンセリングを丁寧に受け無事お薬を処方してもらった。
心も体もホクホクになったからか、帰路に着く物寂しさは全くなかった。日頃より、試してみたい
気持ちや興味のあることに付箋をはることはとても大事だと思う。案外手間もかからずいろんな手法があるからぜひお試しあれ。労力や対価を考えると腰が上がらないばかりか、付随して発生する出会いもなくなってしまう。とは言いつつも、専らのインドアであることは黙っておこう。