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―Yとの想い出―

私は2階



Yは3階



いつも行き来した




Yは痩せ細って



私も痩せ細って




二人揃って



血の気のない真っ白な肌




二人で笑った





点滴が外されている日には



夜中



抜け出した




看護婦さんに



見つからないように




こっそり




3階へ




Yのベットに




潜り込んだ




Yは



「ありがとう」



って言って




私を抱きしめた




何もしない




ただ抱き合って




眠るだけ




それだけ




それだけが暖かくて



涙が出た




看護婦さんの足音が聞こえると




布団に潜って




Yの背中に




くっついて




足音が消えるまで

―Yの想い―

入院中Yは


私が寝ている間に


手紙を置いていった


毎朝


毎朝



嬉しかった



検査が終わると



また手紙



Yはいつも



私を励ましてくれた



Yの方が辛いのに



Yは難病指定の



大腸炎だった




Kから



励まされたことはない




Yに嘘を付くのが



苦しくなった




Yに「彼氏とは別れた」と話した嘘



本当のことを話した



Yは「まだそのままでいいから」


「俺が絶対忘れさせるから」



そう言った

入院中の恋―Yの存在―

入院して何日目かに、外でひなたぼっこしてた



小さな椅子が並べられた


喫煙所



一人の男の子が座ってた



綺麗な女の子みたいな顔立ちの…



Yと私はすぐに仲良くなった



その日の夜



もう一度ここで会う約束をした


――――――――――――

Yは突然


「一目惚れした」


と言って来た



馬鹿にしないで欲しいと思いながらも



寂しかった私は



Yと親密な関係になった



夜中、病院をこっそり抜け出して



二人で点滴をガラガラ持ちながら



少しだけ



外を歩いたりした



Yは優しかった



私は二股をかけた



Yにも



Kにも



嘘を付いた





その時はまだ


Yの私に対する気持ちは



嘘だろうと思っていたから