以前、テレビを見ていたらテロップに
「あほうだんす」という文字が出てきました。

 

阿呆のダンスって?
新手のダンスか?

 

一瞬、本気で思ったんです。

 

でも、よく見たら
「アフォーダンス」でした(笑)

 

アフォーダンス(affordance)とは、
デザインの世界ではとても大切な考え方です。

・取っ手があれば「引く」とわかる
・ボタンがあれば「押す」とわかる
・椅子があれば「座れる」とわかる

 

つまり、形や構造が自然に行動を促してくれるということ。

これは「安心のデザイン」。

使う人を迷わせません。

 

 

でも、思ったんです。

もし、そこを逆手に取ったら?

 

……いやいや、もうやっている人がいました。

 

岡本太郎の「座ることを拒否する椅子」。

 

椅子なのに座れない。
そこにあるのに使えない。

アフォーダンスを裏切る作品です。

 

その瞬間、私たちは

「え?」

となる。

 

当たり前だと思っていたことが裏切られると、
意外性が生まれます。

 

 

私は昔から、

「そうキタかぁ!」

という瞬間が大好きです。

 

予測どおりではなく、
ほんの少しだけ期待を裏切られる。

 

でも、それは基礎があるからこそ成立するもの。

安心があるから、
意外性が光る。

椅子は座れる。

そんな当たり前があるからこそ、
「座れない椅子」に思わず立ち止まってしまう。

 

 

その一瞬、
思い込みに小さな隙間ができる。

 

私は、その瞬間がたまらなく好きなんです。

 

 

当たり前の日常を、
ほんの少しだけ裏切る遊び心。

「〜ねばならない」
「こうあるべき」

そんな思い込みがちょっとゆるんで、
新しい風が吹いてくる。

 

あえて仕掛けられた
「余白」という名の裏切り。

 

 

そんな発想を楽しめたら、
毎日はもっと面白くなる気がします。

 

今日もどこかで、

「え?」

「そうキタかぁ!」

そんな瞬間があったら、
ぜひ大事にしてみてください。

 

その"え?"の中には、
あなただけの「ひらめきの種」が隠れています。

 

 

ホラッ!そこだ!

 

 

 

モソモソ動くよ~:捨てる寸前の紙片との対話