娘が 小学校5年生の 暑い夏の日
理科の授業で 観察の為に
校庭にある植物を「採ってきなさい」と言われました。
日頃から、どんな小さな虫一匹、草一本も同じ命だから 大事にしよう!
と繰り返されている先生の言葉。
それでなくても 葉っぱ一枚 自分のこととして感じる娘にとっては
「採る」のは 大変なことでした。

お天気もいいし 外で観て画けばいいのに、と思いつつも 先生に言えず
とうとう小さな草一本を 出来るだけ根っこの土そのままで
ごめんね、、、と教室に運びました。
観察して画いたのは たった5分
「捨てなさい」との指示で、子どもたちは植物をごみ箱に捨てました。
そっと 机の中にしのばせておいた その子を
うっかりして その日は忘れ 次の日に連れて帰ってきた時には
娘の手の中で 既にぐったりと しおれていました。
急いで水切りをして 小さなグラスに入れ
つけた名前は アテナ

アテナは だんだんと元気になり 翌日には首をぴんと伸ばしました。
それから毎日 話しかけて 約4ヶ月間
アテナは 凛と生き続けました。5センチにまで育って とうとう命の姿を変えることになり
ベランダの祭壇に ありがとう と還しました。
(家にご縁のあった植物や小さな虫が 姿を変えたとき そこで祈ります)
今は 娘の描いたアテナが リビングにいてくれます。

あれほどしおれていたアテナが生き返ったのは 奇跡
それから数ヶ月 元気に楽しませてくれたのも 奇跡
今も アテナの事を話すと涙ぐむ娘も 奇跡
奇跡は いつもすぐそばにあって 心に語りかけてくれます。今 リビングのテーブルの上にいるのは アルテミス

元気に育ってくれています。
豊かさ って そばにある奇跡に 気づくことかも知れませんね。
アテナ ありがとう 
読んでくださって ありがとうございます 

