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日本全国の人工林の多くが樹齢50年を超え、高齢化が目立っている実情を10月10日の日経新聞が1面トップで報じています。

 

 

人工林とは木を伐採して商品化することを目的に人が植林をした山林のことです。

日本では主にスギヒノキが商品化を目的に植林されています。

自然林とは違い、人工林では植林した木が真っすぐに伸びて成長するよう、自然な状態よりもかなり苗木を密集させて植林します。

 

 

植林後、植えた木々の生育状況を確認しつつ、定期的に間伐(植林した木の間引き)したり、生育に不要な枝を払ったりしてあげないと商品化できる良い木が育たないのです。

 

ところが安価な輸入木材が日本に大量に流入したことにより木材の価格の下落を招き、日本国内の林業が競争力を失ってしまいました。

 

 

 

 

こうなってしまったので、日本の人工林の多くは間伐や枝打ちといった健全な山林の育成に必要な手入れをされずに放置されています。

商品化できる健康な良い木の多くが樹齢50年を超えるのであれば、これから伐採して商品化できますからとても喜ばしいことなのですが、日本の問題点は手入れされていない人工林の木の多くが

不健康な状態なまま放置されているという実情なのです。

 

 

 

 

間伐などの手入れをせず放置された人工林は、元々苗木を密集して植えていますから、木が生育するにつれて山林内部の陽当りが悪くなっていきます。

そうなると植林された木は、より日光を浴びようとするため、なるべく高く「上へ、上へ」と伸びてしまうのです。

人工林では、定期的に間伐して、陽が山林内部にも十分に入り込むようにし、日光を木全体に浴びさせないと、木の生存本能が働いてしまうため木が太く生育しなくなってしまうのです。

 

不健康に上へ上へと伸びた木は商品化に適さないばかりか、樹齢を重ねるにつれ生存本能をさらに強めていきますので、必要以上に大量の花粉をまき散らします。

これが多くの日本人が花粉症に悩まされる大きな原因の一つと言われています。

 

 

不健康な人工林は木々が細いため、大型の台風等の強風や大雨に弱く、倒木による電線破損などで自然災害による被害を拡大させてしまう要因にもなります。

一昨年、関東地方を襲った台風15号により、千葉県で広範囲の停電が起こりましたが、この停電は、電線や電柱を放置された人工林の木がなぎ倒してしまったことにより起こってしまったものなのです。

 

 

又、放置されて不健康な人工林の木々をそのままにしておくと、「木の老化」によって光合成のパワーが弱まってしまい、CO2の吸収力も減少してしまいます。

世界的な環境問題への取り組みで、日本政府も30年度に温暖化ガスの排出を13年度比で46%削減するという目標を立てていますが、こうした目標を達成するには、CO2の排出を抑制する努力と共にCO2を吸収する努力も必要なのです。

 

日本は高温多湿で山地が多く、森林に囲まれた国家です。

 

しかし、一見すると青々とした山林の中にも不健康な状態の山林が多く、そうしたことが私たちの健康を蝕む要因になったり、自然災害の被害を大きくする要因になったり、環境問題への貢献を落としてしまう要因に繋がったりするのです。

 

又北朝鮮が日本にミサイルを放ったり、ロシアと中国の艦船が津軽海峡を通過したり、今の日本は早急に安全保障問題に取り組まなければならない時期にあることは明らかです。

今までの日本は明らかに「平和ボケ」過ぎたと思いますし、その平和ボケしている間に日本の周辺国が恐ろしいほどの軍事力を持ってしまったのが今の実情と私は思います。

 

 

そうした中、日常はあまり取り上げられる問題ではありませんが、やはり日本の山林を健康な状態にする取り組みも、これからの日本にとって「必要不可欠なもの」であると私は思っています。