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衆議院選挙が終わりました。
与党自民党は、一時は単独過半数割れも心配されましたが、結果は「軽傷」で済ませることができました。
逆に、野党である立憲民主党や共産党など野党同士が共闘路線で手を組んだ党は、国民から敬遠され当選者を減らし、独自路線で大勝負に出た日本維新の会は当選者を大きく増やす、という結果に終わりました。
又、石原伸晃さんや小沢一郎さん、辻本清美さんといった、従来は選挙で敗北することなど全く考えられなかった有名ベテラン議員が、相次いで小選挙区で敗れたというのは今回の大きな特色の一つだったと思います。
石原伸晃さんや辻本清美さんは小選挙区で敗れた後、比例での復活も叶いませんでした。
二階さんなど大物ベテラン議員の中には危なげなく小選挙区で勝利した方もいらっしゃいますが、やはり政治の世界でも世代交代が進んでいることが実感できます。
そうした中でも驚いたのは、岸田自民党総裁の幹事長に就任した甘利明さんが小選挙区で落選したことです。
自民党の幹事長には党の財政から党公認候補者の選任まで、自民党内では絶大な権限が集中していますから、責任も重大です。
甘利さんは比例で復活当選したものの、小選挙区での敗北を受けて、自ら幹事長職は辞任を表明しています。
単独過半数233議席を大きく上回ったばかりか、
絶対安定多数と言われる
261議席も獲得することができました。
衆議院の絶対安定多数とは衆議院に17ある常任委員会の委員長を全て独占し、全ての常任委員会で過半数を獲得するのに必要な議席数のことです。
安部首相が強いリーダーシップを発揮して圧勝した前回の衆議院選挙よりも、自民党は15議席を失いましたが、直前の重苦しい予想と比較しても上出来だったと思います。
一方、立憲民主党は選挙前の109議席から96議席と13議席も失う結果となり、立憲民主と手を組んだ日本共産党も、12議席から10議席と2議席失うという厳しい結果となりました。
世界で大きく中国共産党が問題視されている今の時代に、民主主義国家の中に「共産党」という名の政党が今でも存続しているのは日本ぐらいのものです。
日本共産党も根底は、自衛隊不要、天皇制度不要、という考えを持っていますし、それを全面的に否定することもありません。
野党とは言え、立憲民主党も一時は日本の政権を担っていた時期もあるのですから、これだけ日本の安全保障の危機が心配される中で共産党と共闘すると普通の感覚の日本人が呆れかえってしまうのは必然です。
そうしたことが、しっかりと選挙の結果に出ているわけです。
はっきり言って、立憲民主党は日本人を馬鹿にし過ぎたということなのでしょう。
今回の選挙では、自民党と立憲民主党が減らした議席数を一まとめに獲得したのが「日本維新の会」でした。
選挙前の11議席から41議席と30も議席数を増やしました。
日本維新の会は大阪からスタートした党ですが、何か大阪中心の関西の人たちの「東京に負けていられるかい!」というような、東京への対抗心が党全体のパワーの源になっているような気がします。
大阪である程度ですが達成することができた行政改革を全国に広めんとする勢いが、今の維新の会には感じられる、と私は思います。
衆議院選挙は終わりましたが、選挙活動の最中に、中国とロシアの合同艦隊は、津軽海峡を通過し、太平洋を南下して鹿児島県沖の大隅海峡を横断するという、明らかに日本を威嚇する目的の航行を行っています。
又、中国は迎撃不能な超音速ミサイルの発射実験を今年の10月に行っています。
北朝鮮も先月日本に向けてミサイルを発射していますよね。
ついでに韓国も軍事予算を大幅に引き上げて海軍と空軍の軍備増強を進めています。
このように日本を取り巻く隣国3国は軍事増強に余念がないのです。
しかし、今回の衆議院選挙でも、こうした
安全保障
や
日本の防衛力増強
が
選挙のテーマ
としてはほとんど取り上げられませんでした。
長く続いたコロナの緊急事態宣言が明けた後ということもあり、選挙のテーマも、今後のコロナ感染対策やコロナ感染対応で力を失った経済の立て直し、疲弊した国民の救済といったものが中心でした。
今の時期ですから致し方のない面もありますが、日本はこのまま現行の防衛力を維持するだけでは、「とてもじゃないが隣国とは軍事力の格差が開き過ぎて勝負にならない」という状況が深刻になっていくばかりなのです。
来年夏に行われる予定の参議院選挙では、安全保障に関しても選挙の大きなテーマになることを私は願っています。