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アメリカ大統領選挙もついに投票日を迎えました。
アメリカの大手マスコミも、それをただ受け売りで放送する日本のマスコミも、ちょっと前はバイデン圧勝と報じトランプ非難を続けていました。
ところが最近では「トランプ猛追!」だとか「激戦州でトランプ追い込み!」といった記事が目立ちます。
明らかにトランプ大統領が再選された場合の「言い訳」記事ですね!
まぁ何と都合よく、いい加減な人たちかとあきれてしまいますが、今回のテーマは「中国の食料価格の高騰!」です。
ご存じの方も多いと思いますが、今年の中国の農業は実に惨憺たるものでした。
まずは年初からの「アフリカ豚コレラ」の蔓延による飼育された豚の感染です。
アフリカ豚コレラはワクチンが存在せず、これに感染してしまうと100%飼育豚は死んでしまいます。
このコレラの感染により、中国国内の豚の飼育頭数自体が3割程も減少し、中華料理には欠かせない存在である豚肉の価格が中国では大幅に上昇しています。
それに加え、今年の中国は「大天災」に見舞われました。
南部と北部の穀倉地帯を襲ったバッタの害
長江流域では広範囲にかって例が無いほどの水害に見舞われました。
東部を中心とした穀倉地帯でも水害とは逆に干ばつに襲われています。
中国ではこうした猛威を振るった天災によって、米やトウモロコシといった穀物が既に不足しており価格が大幅に上昇しています。
中国政府は
「我が国には十分な食料備蓄がある」と災害の度毎に発表しておりましたが、
それらは全て戯言でした。
食料備蓄倉庫の管理を任された役人の多くはとっくのとうに倉庫の食料を横流ししてしまい、食料備蓄倉庫には土嚢が代わりに入っていたりします。
実際に備蓄食料を送るよう上部組織から求められると、横流しの発覚を消すために倉庫を放火してしまうといった日本では信じがたいことが中国では起きています。
横流ししないまでも、管理状態が悪いためにとても食べられない状態になっているものも多いようです。
こうしたことで中国では食料価格が急騰している上、今後の食料不足も懸念されています。
では中国の食料不足はどのぐらい深刻なのか?
砂見漠氏のYouTube「アセンションの時代」
を参考にさせていただきます。
砂見氏によりますと、今年中国国内で自然災害の被害を受けた農地は本州と北海道を合わせたぐらいの面積にまで及ぶとのことです。
その中でも、ほぼ収穫がゼロで壊滅的な被害に遭った農地は九州と四国を合わせた程の面積にまで及びます。
「中国は広いんだからこの程度の面積なら大した被害でもないんじゃない?」こう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし考えてみますとこれら日本列島の四島のほとんどは山地です。
これだけの面積の農地が被害に遭い、壊滅的な面積も大変に広いということはいくら広大な中国でも大きなダメージであると言えます。
中国では主食は日本同様「米」です。
砂見氏によると業者価格で7月上旬に2000元だった米の価格が、10月上旬には2600元に上昇し、直近では3000元にまで急騰しているとのことです。
米はアジア諸国では主食とされていますが、欧米ではあまり需要がありません。
だから世界で貿易として流通する量は他の穀物に比べて相対的に低くなります。
その中で中国は世界全体の米の約3割を生産し、主に自国で消費しています。
ところが
今年中国で生産できた米は従来の3割減
でした。
それにより中国で不足する米は4500万トンで世界生産全体の約10%
になります。
中国が凶作によって不足した米を輸入によって賄おうとしても、世界の貿易で流通している米の量は年間3800万トンしかありません。
しかも従来でもその内500万トンは中国が輸入しています。
ちなみに日本の米の生産量は843万トンです。
これから先は当面中国一国の米消費量を世界の米生産では全く賄えない状況に加えて、
冬に突入するこれからは米の収穫は見込めないわけです。
中国は米では賄えない食料を小麦等他の食料で賄うことを試みるのは必然です
このようにして食料価格全体の上昇とひいては食料不足という状況を私たちは迎えることになりそうです。
やはり私たち日本人も少しずつでも食料を備蓄することが必要かと思います。