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日本では最高裁判所の裁判官は、任命された後に初めて行われる衆議院総選挙の際に審査を受けることになっています。

裁判官を辞めさせたほうがいいと思う人にチェックするという方法ですから、私も含めた多くの日本人は、衆議院選挙の投票の際に裁判官の審査に関してほとんどノーチェックで投票しているというのが現実でしょう。

 

 

日本では

最高裁判所という組織は、

地裁、高裁の判決を不服とした裁判が

最終的な判決を下す機関という存在

ですよね?

政治的な意味合いは、ほとんどありません。

 

しかし、

アメリカでは最高裁判所の位置付けは日本とは大きく違います

アメリカでは最高裁判事の任命が今「大問題」になっています。

 

先日行われたアメリカ大統領選挙の第一回討論会でも、

いの一番のテーマは

「最高裁判所の判事選出」でした。

 

 

アメリカの政治は2大政党です。

アメリカ社会では2つの政党が議会において答えを出すことが困難な争点においては最高裁の判断が求められるのです。

よって政治的な決め事も、揉めに揉めた場合の最終判断は議会でも大統領でもなく、最高裁ということになります。

だから時として

最高裁判事の任命が時として大問題になるのです。

 

例えば「人工中絶」について考えてみましょう。

アメリカ社会で「保守派」と呼ばれるキリスト教の教義を重んじる人たちは共和党に属しますが、人工中絶には反対です。

彼らは人工中絶を殺人に他ならないと考えるからです。

しかし「リベラル派」と呼ばれる民主党の人たちは人工中絶も時としては止むを得ないと考えます。今、世にある人の立場を重視しようと考えるからです。

 

人工中絶のようなテーマに議会が結論を出せ、というのはやはり難しい!

そうした難しいことは最高裁判所の判断に任せるべきだ!

これがアメリカ社会の考え方です。

 

アメリカの最高裁判所の判事は定員9名です。

「Yes or No」「White or Black」を決めるのですから絶対奇数でなくてはなりません。

 

最高裁判事はアメリカ社会では大変に社会的地位が高く、一度任命されれば、不祥事のない限り、終身その立場にいることになります。

私が考えるには、最高裁判事はある意味

「神に近い存在」

としてアメリカ社会が意識して作り上げたのだと思います。

だからアメリカでは最高裁の判決の重みは絶対なわけです。

 

先月9月18日、アメリカ最高裁のルース・ベイダー・ギンズバーク判事が87才で亡くなりました。彼女はアメリカ国民から愛された「リベラル派」の判事でした。

 

 

彼女が亡くなり、

9名の最高裁判事は

「保守派」5名、「リベラル派」3名、欠員1名

となりました。

 

アメリカでは大急ぎで最高裁判事1名を選任する必要があります。

 

アメリカの最高裁判事は大統領が選任し、上院議会が承認すれば判事として選任されます

 

アメリカ大統領選挙で世論調査では不利に立つ共和党トランプ大統領は、大急ぎで「保守派」で女性のエイミー・バレット氏を最高裁判事として指名しました。

 

 

このバレット氏は判事としてというか人間として、全く非の打ちどころのない人だそうです。

というか、そういう人じゃなきゃこの期に及んで判事に指名されません。

 

前に述べたように大統領選挙の第一回目討論会の最初のテーマが「最高裁判事の選任について」でした。

 

共和党トランプ大統領の主張は「私には4年の任期が初めから約束されており、任期内に手続きが間に合うからバレット氏を選任するのだ」というものです。

一方、民主党バイデン候補の主張は「もう既に大統領選挙が始まっているのだからその結果を待つべきだ」というものです。

 

このテーマが突如大統領選挙の大きな争点になったのは、9月18日にギンズバーグ判事がご逝去されたからに他なりませんが、トランプさんとバイデンさんの主張を比べると、私にはトランプ大統領に分があるとしか思えない。

 

しかし、エイミー・バレットさんが最高裁判事に選任されると

「保守派」6名、「リベラル派」3名となります。

 

アメリカの最高裁判事は終身制です。

リベラル派の民主党としては、この事態になることだけは

絶対避けたい

 

そうなるとどういうことがこれから起こるか?

バレット氏に対する攻撃的なニュースがどんどん出てくる可能性があります。

リベラル派としては大統領選挙投票日の11月3日までにバレット氏が最高裁判事に選任されることは絶対に避けたいわけです。

上院の会議で質問質問を投げかけ続けて何とか投票日以降まで選任を引き延ばしたいのが民主党の本音です。

 

それでも投票日前にバレットさんの最高裁判事就任を上院が可決したらどうなるか?

 

トランプ大統領は失礼にズケズケものを言うし、結婚も今のメラニアさんで3回目です。

保守派の共和党には属していても

「トランプ大統領にだけは投票したくない」

という共和党支持者は大勢いるわけです。

 

「トランプだけは投票したくなかったけど、バレットさんを最高裁判事にしてくれたんだからやっぱりトランプに投票しないとね」となります。

要するに共和党の結束が固まるということになります。

 

だから民主党はバレット氏の最高裁判事就任阻止に必死になるわけです。

ところがバレット氏にはスキャンダルらしいスキャンダルが無い!

ほぼほぼ完ぺきな人だそうです。

 

そうなると「あまりにカトリックに熱心な人が裁判官なのはどうなの?」とかなんて民主党は言い出す可能性もあります。

だけど個人の信仰心と法律の仕事は別物です。

ここであまりに無茶なことを言い過ぎると民主党は墓穴を掘ります

 

今後の大統領選挙の大きな争点は

  「エイミー・バレット氏が

    最高裁判事になるか?」

ということになるわけです。

 

話しは変わりますが、

 

トランプ大統領がコロナに感染してしまって、今は不利な状況にあります。

 

 

 

 

ここから先はあくまでも私見です。

 

おそらくトランプの共和党側は、バイデン側が大きくダメージを受ける「大きな爆弾」を幾つか持っているのではないかと私は思っています。

 

2016年の選挙でも、投票日の直前の11日前に、FBIはヒラリー・クリントンの私用メール問題を再捜査すると発表しました。

 

トランプさんに敗れたヒラリーさんはFBIの発表が最大の敗因だったと選挙戦を振り返っていました

 

 

 

 

トランプ陣営は、今はその爆弾を出すタイミング、有効な出し方等を考えているのではないでしょうか?