息子のティガーが友達と2人で大学卒業旅行に行きました。


11泊13日のヨーロッパ鉄道旅行

黄色 飛行機
赤 夜行列車
青 昼間列車
赤でマークしてあるのは宿泊した都市。
青でマークしてあるのは朝着いて夜には出発した都市

行きはトルコ航空で成田→イスタンブール→ブダペスト

11泊のうち
夜行列車4泊
夜行バス1泊
ホテル6泊
ハンガリー、ポーランド、チェコ、オーストリア、ドイツ、スペイン、ポルトガル 8カ国。
約10kgのバッグパックを背負って、若いからこその強行旅。

私も夫も学生時代はバックパッカーだったので、息子のバックパック旅、ワクワクしちゃいました。

毎日生存確認も兼ねて写真送ってくれて、それも楽しみで。
(写真送ってくれたら、ペルン写真や動画送ってあげるという取引 笑)

東欧の街は重厚で美しかったり


アウシュヴィッツで真剣に負の遺産について考えたり

お金無くてゴンドラには乗れなかったけど、ひたすら4万歩歩いて感動の景色を見たり

ノイシュバンシュタイン城は美しいけど空虚だったり

やっぱりサグラダファミリアは圧巻だったり

闘牛は想像よりエグかったり

リスボンは明るく可愛い街で楽しかったり

バラエティに富んだ充実の旅だったようです。

毎日列車移動だから、1回くらいは乗り遅れたり、そもそも列車が遅延したり発車すらしなかったりするだろうと思っていたら、意外にも順調に何事もなくリスボンまで到達できたそうです。
(途中、友達が体調悪くなったり、細かいトラブルはいろいろあったらしいけど)

リスボン空港からは安いチケットなので2回乗り換え。
トルコ航空でリスボン→イスタンブール→韓国(仁川)
大韓航空で仁川→羽田

大韓航空からは、いわゆる「別切り」というチケットで、リスボンからは仁川までのチケットしか出ず、仁川で別チケットを発券してもらうというものでした。

のほほんとリスボン空港に行ったティガーから、衝撃のLINEが!!!

「飛行機乗せてもらえない!! どうしよう!!! 帰れない!!!!」

え?どういうこと?

「韓国のビザがないから韓国まで行く飛行機には乗せられないって」

え?韓国のビザって何???
コロナ中はビザ必要だったけど、要らなくなったよね?

いつの間にか、韓国版ESTAみたいなK-ETAというもんが必要になってた!


でもさ、これ読むとトランジットの人はいらないって書いてあるじゃん?

トルコ航空のオフィスに連れていかれて、トルコ航空も韓国通らないルートを探してくれて、でも空席ある飛行機なくて、トルコ航空の人も頭抱えてる間、
トランジットだから、韓国入国しないから、飛行機乗せてーーーーと訴え続け。

ティガーのチケットは
韓国到着→韓国入国→荷物ピックアップ→チェックイン+発券→韓国出国→搭乗
というのが大原則

でも、ティガーは荷物預けないので入国する必要ないのよ。入国しなくても仁川のトランジットカウンターで発券してもらえるはずなのよ。

それをやっとやっとやっとトルコ航空がわかってくれて
「No check-in luggage?  GO GO!!!」
と特例な感じで送り出してくれたのは、出発時間の30分前。

そこから日本人男子2人、異様な殺気を放ちながら保安検査場と出国審査の列をぶっちぎり、人生でこんなに走ったことないってくらい走り抜け、出発ゲートに着いたのが出発3分前。
奇跡的に飛行機ディレイしてて、奇跡的に乗れたんだって。

韓国に着いてから、発券してもらうときも
「こいつK-ETA持ってない?」と一悶着あったみたいだけど、無事発券してもらえて、ギリギリ切り抜けて帰ってきました。

私は、とりあえず韓国まで戻ってくればあとはなんとかなるだろうと思っていましたが、場合によっては、韓国着いてからK-ETA申請して3日間空港で待って、申請降りたら入国してチケット買い直して帰国か?
実話元にした映画「ターミナル」のトム・ハンクス状態になるのか?
と想像して、それはそれで楽しいかと思ったり(笑)

最後の最後に、ビッショビショになるくらい冷や汗かいたそうです。

そんな手どころか体中大汗の一部始終を迫力満点で熱く語ってくれて、実はそこが旅のハイライトだった(笑)


ちなみに、ティガーたちのトラップとなったK-ETA 4月からは不要になったみたいです。



ティガー、卒業おめでとう。
(卒業式は旅行中でした)
そして、大学院進学おめでとう。
(入学式の日は家で寝てました)