皆さまごきげんいかがだろうか。コロナが猛威を振るう昨今、読者諸君の心身は疲弊していないだろうか。私は度重なる自慰行為によりムスコが大変疲弊しています。

さてさて、タイトルの通り今回の記事は、茂原ツインサーキットで催される『茂原de痛車』に参加してきたよという内容。そう、前回はギャラリーで参加していた年に2回の痛車オンリーの走行会だ。

前回の当イベントの記事はこのリンクからシェァァァアアアアア!!!!
https://ameblo.jp/abeww0105/entry-12644647985.html

しかしながら察しのイイ読者の皆さまならばご存知の通り、私の180sxは大改修の真っ只中。そんな状況で何故、何のクルマで走行会のイベントに参加するのかというと、、、それはそれは涙無しでは語ることの出来ない深い深い事情があるのだ。

それは5月某日のこと、私は埼玉県にいた。この地でその名を轟かせている、痛車界隈の極悪滑走集団『GRACE』の悪名高き若頭のゆーたから直々に呼び出しを喰らっていたのだ。

実は遊びに誘ってもらえて嬉しさのあまりウキウキで1時間前に集合場所に着いていたことを隠し、『俺も今来たわ』感を醸し出す練習をしながら待っていると、不意に私を黒塗りの高級車が取り囲む。そう、ヤツらが現れたのだ。



私を呼び出した張本人であるゆーたがその邪悪な姿を現すや否や、私の足車のアコードを見て『なにこのマイナーな安物wwwwオマエのと違って俺のは現行のハイブリッドwwww悔しいwwww??』と罵りだしたのだ。

 

私と苦楽を共にするもう一人のボクを蔑むなど到底許せない。怒りに震える私は、近々開催される茂原de痛車で足車によるグリップ対決を申し込むことになったのだ。

普段こんなんとか


こんなんでドリフト走行に情熱を燃やす我々が、足車でグリップ勝負をしたら一体どうなってしまうのか。読者諸君に見届けて欲しい。


決戦当日まであっという間劇場である。

さてさてやって参りました。決戦の舞台、茂原ツインサーキット。



さぁ、本日の主役たちの登場だ!


足車最速決定戦

~A1GP~ 

エントリーリスト



エントリーNo.1 : ちんとし(@aventador_0105)


清く正しい正統派ドリフトチーム『益山板金』の心温まる癒しキャラといえばこの男。俺!!!!

チームリーダーの益山航が単身でFDUSAで世界の頂点達と鎬を削る中、私は単身で痛車界隈を掌握する悪のチームを成敗する。離れていても心は繋がっている。導いてくれ、私を勝利に。

搭乗マシンはホンダのアコードCU1。直4で2Lという非常にオーソドックスで面白みが1ミクロンも無い、正真正銘のTHE足車だ。『ベースキャリアとか舐めてんの?』だって?ノンノン、これはトラクションUPを狙っている。雨の日のダウンヒルバトルでタクミもリアにイツキ乗せてたでしょ。ソレよソレ。

装着タイヤはお馴染みゼクノバのスーパースポーツだ。NDV2020で使った中古。8部山でエア2キロで挑む。不安でいっぱい。



エントリーNo.2 : 茂原 左回り 晴れ 昼(@SetsunaGRACE)


諍いの絶えない痛車界隈を掌握する極悪チーム『GRACE』を束ねるリーダーのイマイさんも、狂暴な団員を引っ提げてこの過酷を極めるA1GPに殴り込みだ。


搭乗マシンはレクサスのGS350。V6で3.5Lというイマイさんを象徴する力強さが数字にも表れている。車高も低くピカピカに磨き上げられており、街中で見たらあまり関わりたくない仕様だ。

装着タイヤはA1GPレギュレーションに則り、ハイフライで2キロだ。A1GPはJAFが公認しようか迷っている正統なモータースポーツであるため、パワーウエイトレシオを考慮したレギュレーションが存在する。

 

【A1GP競技規定 第3-2項 なんかV6って速そうだからタイヤはうんちみたいなのを装着しなければならない】に該当する。

 

 



エントリーNo.3 : 卍_土屋圭市@DK_卍(@tomoki_07)


後に紹介する『GRACE』の大悪党にその魂を捧げてダークサイドに堕ちた若き近衛兵、マンイーター遠藤も漏れなくエントリーしている。彼こそがこのA1GPのキーマンとなる。


搭乗マシンはレクサスのIS250。V6の2.5Lということでさぞお高いのだろうかと問いを投げてみると、『20万円っす(照)』という意外な回答。しかしながらレクサスであることには変わりはない。油断は禁物だ。

装着タイヤはあろうことかブリヂストンの71Rに2.5キロエアを充填して出走。前述の第3-2項のレギュレーション違反ではないかという抗議の声も挙がるが、なんと4本1000円といううんちっぷり。これはレギュレーション範囲内でもかなりいいタイヤ選択だ。

 

 


エントリーNo.4 : 茂原deドリフト出来なかった(@yuutas15)


この"A1GP"抗争の元凶にして『GRACE』の実権を裏から掌握する痛車界隈のダークヒーロー、大悪党ゆーたも満を持してこの決戦の地にその狡猾な姿を現した。この悪党を仕留めることが私に課せられた使命。全身全霊で彼を打ち破り、敗北の味を五感で味わっていただこうじゃないか。


搭乗マシンはレクサスのGS300h。2.5Lの直4ではあるが、加速に優れるハイブリット車だ。参戦マシンの中では最も高級であるが、高級であれば速いわけではない。別に悔しくもないし、羨ましくもないのである。

装着タイヤはダンロップのZⅢという明らかに優位なハイグリップタイヤ。すぐさまプロテストを申し立てるも、ハイブリッドゆえのヘヴィーな車重と総排気量を考慮した結果、このタイヤはレギュレーション範囲内という結論が出た。エコなマシンにエコじゃないタイヤ。このような乖離から油断が生まれ、隙も生まれる。その好機を逃さずに彼に挑むとしよう。


そんな闘志をバチバチと燃やす私に、ヤツはレーシングスーツを身に纏い揺さぶりを掛けてくる。彼のA1GPのテッペンを本気に取に行くという意思の表れだ。イニシャルなんちゃらで八方ヶ原をホームとするなんとか塾のエースを彷彿とさせる光景だ。しかしながら彼の様にレース中に動物が飛び出してきたなんて言い訳は私には通用しない。動物が、、、飛び出し、、、



!!?!???!!!?!



エントリーNo.5 : 男は黙ってドリフト卍(@KatagiriYuhiMHS)


『GRACE』に楯突く者にはその磁場をも揺るがす眼力と猛る剛腕で地にねじ伏せる、キングコングの末裔にあたるゴリさんも飛び込みエントリーだ。『いやいや、足車じゃないじゃん』って思った鋭い読者諸君もいるだろうが、それは検討違いである。獣の世界ではルール無用、ただ勝てばよいのだ。我々の常識は野生の世界では適応されないのである。


搭乗マシンはA1GPにおいてはチートに相当するS15。ビッグタービンで武装された大会参戦マシンでもあるが、それに搭乗しようということであれば、当然のようにグランプリ運営局が黙ってない。レギュレーション違反であるため、タイヤに規制が掛かる。


【A1GP競技規定 第3-6項 つよいぶーぶはうんちみたいなタイヤに空気をエグいくらいパンパンに入れて走らなければならない】に該当するため、装着タイヤはハイダにエア5キロを入れてドライブすることになる。ここまでくるともう食う食わないの問題ではない。多分monoの消しゴムの方がいくらかグリップするだろうという状況。厳格なレギュレーションに違反してしまう代償は重いのだ。

しかしながら足車にはあってならない、ウイングやカナードという空力パーツを装備することは運営局は黙認。いくらなんでもこれはズルい。紳士のスポーツとしてあるまじk


!!!?????!?!?!


さて、痛車の走行会だからちゃんと痛車にしないとね。A1GPのレギュレーションに合わせるのも大切だが、運営が取り決めたルールに従う必要もある。私は以前牛乳(@milkJZX100)さんからいただいたアイマスの乙倉悠貴ちゃんのステッカーを使ってマグネット痛車にしてみたよ。かわいいでしょ。コラボのご依頼待ってますよ。


ゴリさんはお家でプリントアウトしてきた5等分の花嫁の二乃ちゃんをバイナルのように貼っていく。そういえば箱根の美術館のピカソ展でこんなのを見たことがあるので、実質動く美術館というワケだ。


一方、ゆーたと遠藤のワルガキコンビの痛車はというと、、、なんとプリキュア仕様だ。『わたしたちはぜったい負けない』という彼女たちのセリフには強いメッセージを感じる。一体何に負けないというのだろうかその辺りは当ブログでは追及しないが、ダークサイドの悪党達が正義を体現するプリキュアの名言を語るなど許されない。2枚を連結するマスキングテープを表から貼って正義の顔に泥を塗る行為も当然ながら許されない。


そして最も卑劣で許されない愚行がコレ。私とゴリさんが密会デート中に撮っラブラブなプリクラが流出してしまい、ワルガキコンビはソレをデカデカとプリントアウトしてリアウィンドウに貼りつけてきたのだ。突然だが読者クイズのお時間。このプリクラの落書きにはなんて書いてあるでしょうか。正解者にはこのプリクラをサイン付きであげます。


これらを痛車と呼称すると痛車界隈から批判が殺到しそうな気配であったので、ブログをもっと華やかにするためイケてる参加車両を取材していくよ。

まず目に飛び込んできたのは、ピンクが眩しいマジカルロリポップ(@maid_Magical_L)という秋葉原のメイド喫茶の痛車だ。それもただのメイド喫茶じゃない。正式には魔法メイドカフェと呼称するらしく、魔法王国の中にある、魔女見習い達が運営するカフェとのこと。正直超調べた。そしてそのカフェのデモカーがこのNCロードスターというワケだ。走行会イベントに宣伝で走りに来るとは、魔女見習いの修行の過酷さが伺える。


当然私のようなキッショイ勇者様を笑顔でおもてなしするのも修行の一環だ。現地に来ていたメイドさんのはむさん(@ML_humm)わかさん(@ML_waka)に図々しく一緒に写真を撮ってもらったよ。


萌え萌え、、、



きゅーん♡♡♡


超優しかった。お金にならない私のようなキモータにも優しく対応して下さった彼女たちは、きっと世界を救う立派な魔女となれることでしょう。因みに店舗のHP調べたらこの2人以外にもかわいい魔女見習いさんたちが従事しているっぽいよ。コロナ収まったらみんなで行こうよ。私はわかさんを指名します。どうぞよろしくお願いします。出禁。

 

店舗HPのURL

◆ https://www.akiba-maidcafe.co.jp/magical-lollipop/

取材終了

 

メイドさんに構ってもらって終了。もうブログやめちまえ。(やっぱりドリ車がいないと寂しいネ)

さぁ、そんな可愛いメイドさんに応援されて漲るアドレナリン。上昇するテストステロン。戦いの準備は万端だ。そう、男には人生の中で負けられない戦いがいくつもある。確実にその中の1つと言ったら過言である。しかしながら私にとっては大きな意味を成す世紀の戦い。


さぁ、各車ピットロードに並んだ。

今、決戦の火蓋が落とされる!!



な に こ れ


右車線を頑なに譲らないサンデードライバーを煽る黒染めのセダン、、、これではまるで休日のショッピングモール近辺の国道ではないか。

もう誰も見てないのよ。

透明になったらこんな気分なんだろう。A1GPドライバーを襲う虚無感。ドライバーはその恐怖と戦わなければならない。過酷な競技なのだ。

 


しかしながらこのA1GPの参加者はみんなドリフトドライバー。ウェービング走行もお手の物。各自決戦に備え、念入りにタイヤを温める。そしてウェービングの1舵目で全員が悟った。季節が激変して雪の上を走っているかのようなアンダーステア。天変地異が発生して地軸がズレたかのようなロール。山手線の座席のようなホールド感の無さ。言葉にできない不安が彼らを襲う。


そんな負の感情をも押し殺してステアリングを握り、アクセルを床まで踏み抜くのがA1GP選手だ。形容しがたい面白い絵面で各車アタック開始だ。


やってくるコーナーは全てアンダー。荷重移動とかブレーキング云々の前にアンダー。出会って3秒でアンダー。ビクンビクン。


この有象無象取り巻くカオスな状況で優位に立つのはマンイーター遠藤。しかしながらこのブログは彼の不正を発見。よーーーく左上見て。鳥がいるでしょ。あろうことかこの男は鳥という眷属を召喚し、私やゆーたのタイヤ目掛けてクソを発射してグリップを落とす作戦に出ていたのだ。しかしA1GPのルールでは鳥の使用は明記されていないため、ペナルティは無くレースは続行となる。


しかし、この鳥をきっかけに事件が起こる。


イマイさんがパドックに帰ってこない、、、そしてコースを見ると見るも無残なイマイさんのマシンがストップしてしまっている。


話を聞く限り、マンイーター遠藤の放った鳥のクソがタイヤに命中し、シケインを飛んで着地した際に体勢を崩して足回りがブローしてしまったと考えられる。その証拠に一番マンイーター遠藤が嬉しそうである。因みにスタッフさんの許可を得て昼休みにコースに入ってるよ。憶測で叩かないでね。


そんなこんなでドライ路面で叩き出した暫定ランキングは以下の通りだ。

暫定1位 : 54.456 ゴリさん
暫定2位 : 55.583 えんどう
暫定3位 : 56.872 ゆーた
暫定4位 : 57.235 ちんとし
暫定5位 : 58.093 イマイさん


しかしここで雨がコース上に降り注ぐ。そしてA1GPの決勝にあたるタイムアタックヒートはウェットへと状況が変化する。こうなると先程までの暫定ランキングが覆る可能性が大いにある。鬼が出るか蛇が出るか、この雨によって予測不可能な決勝となった。

ゴリさんのマシンにも予測不可能な事態が発生。渾身の"痛車"が形状崩壊をはじめてしまったのである。二乃ちゃんの変わり果てた姿に雄叫びを上げるゴリさんだが、これはこれで水彩画のように美しくアーティスティックな面も垣間見える。痛車の新天地。きっと令和の時代で流行るだろう。


ゴリさんの哀しみの雨に濡らされたこのウェット路面で、A1GPの決勝がスタートだ。ドライではトップタイムを叩きだしたゴリさんがウェット路面ではオートマ車に煽られる屈辱の光景。もともとローグリップのハイダはこの路面では戦闘力皆無。ねりけしをホイールに巻いた方がグリップするんじゃないだろうかという状況。トップ争いから離脱か。


メンヘラタイヤに苦しむゴリさんを尻目に好タイムを連発するレクサス勢。ヘビーで安定した車体と優秀な電子制御による賜物だろうか。そしてそれを追う私。いくらゼブラを飛ぼうがショートカットしようが追い付くことができない。かの群馬の豆腐屋の必殺技、溝落しならぬゼブラ落しを駆使するもあと一歩届かない熾烈なバトルだ。


SUPER-GTさながら3ワイドで1コーナーの激しい取り合いをする場面も。各ドライバーは相手にプレッシャーを掛けつつアクセルを目いっぱい踏んでいるが、外から見るとただの休日の東北道上りの佐野SA付近でよく見る光景だ。左車線からの追い抜きは禁止ですよ。


さぁ、各々ベストを出し切り、言葉では形容し難い激戦の果て、AP1GPの結果は、、、

 


1位 : えんどう
2位 : ゆーた
3位 : ちんとし
4位 : ゴリさん
5位 : イマイさん


となった。混沌渦巻く激戦の果てに勝利を手にした者はマンイーター遠藤だ。栄誉があるかないか絶妙のラインだが、この日身内最速だったことは明白だ。1位以下の順位は写真の左から右の序列となった。私は見事にレクサス勢に敗北を喫し、良くも悪くもない微妙な3位を獲得。ドリフトの大会に出てもだいたい真ん中。パっとしない。

それにしてもグリップとは奥が深い競技だね。コンマ数秒を競い合い、ちょっとのブレーキングの差やアクセルオンのタイミングで勝敗を決するシビアな競技。うーん、やっぱりモータースポーツは楽しいね。何より仲間と走ることが楽しいね。

しかしながら負けは負けで悔しい。人生を最高に楽しむ秘訣は遊びにも真剣に向き合うこと。ということで、

 

冬の茂原でリベンジマッチが開催決定!!


次戦は足車じゃなくてドリ車で、タイヤ無制限での戦いだ。多分面白い光景が見られるから、ギャラリーの方も是非来ていただきたい。目に焼き付けて欲しい、他を寄せ付けない私の圧倒的なアタックを。

おわり。