サンダカン八番娼館 望郷 | βオフィシャルブログ「βのしゃべりまSHOW」Powered by Ameba

サンダカン八番娼館 望郷

感動しました~☆
田中絹代さんの演技というか存在感にしびれっぱなし☆☆☆
可愛いくて健気で、人にやさしくて、でも距離感は守りつつ、凄く素敵過ぎました。

ラスト近く
栗原小巻さん扮する、圭子が自分の嘘、欺きにいたたまれなくなり、おサキさん(田中絹代さん)におもわず、、
「お母さんっ!」
と叫び、
「ごめんなさい、嘘ついて」
「尋ねたいことを答えなくて」
といい自分の正体を話し、
別れを切り出し、お世話になったお礼にお金を渡そうとすると
おサキさんが、
「お金はいらんばってん、東京にもまだ手ぬぐいがあるならそればくれんさい」
と言い
「これを使う時にあんたを思い出す…」
そして、子どものように泣き出す。

↑号泣号泣号泣
人と人の繋がりの深さに大感激☆☆☆
たとえ、家族や友人や恋人でなくとも、人と人は繋がれる素敵さに感じまくりましたわわわ
名作名作名作☆☆☆
人と人の世は捨てたもんじゃないよ、とおサキさんが言っている様に☆☆☆

田中絹代さんの女優賞に大納得☆☆☆


『サンダカン八番娼館 望郷』
(サンダカンはちばんしょうかん ぼうきょう)
は1974年の日本映画。
熊井啓監督。
東宝、俳優座製作。

原作はノンフィクション作家・山崎朋子の『サンダカン八番娼館-底辺女性史序章』(初版1972年)。このノンフィクション作品は、明治時代に天草からボルネオのサンダカンにいわゆるからゆきさんとしてわたった女性への聞き取り調査を基にしている。

映画でも、太平洋戦争後、天草で貧しい暮らしをおくる元からゆきさんの姿と、その回想のなかで語られる過去のボルネオの娼館での暮らし、そして現在のボルネオに残るからゆきさんの墓を訪ねるくだりなどが原作に忠実に描かれている。戦後、「戦前期日本の恥部」として一般に知られることが少なかったからゆきさんの実像を描き出したとして、原作・映画とも、さまざまな問題を投げかけた話題作であった。元からゆきさんを演じた田中絹代は、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した。

あらすじ

日本の女性の近代史を研究している三谷圭子は、旅行中の天草で偶然、おサキさんという老婆と知り合う。現在貧しい暮らしをおくる彼女が、ボルネオに出稼ぎしていた元「からゆきさん」であることを知った三谷は、おサキさんの家に泊めてもらい、その半生を聞き、書き取る。

キャスト

三谷圭子:栗原小巻
北川サキ:高橋洋子
北川サキ(晩年):田中絹代
竹内秀夫:田中健
おキク:水の江滝子
おフミ:水原英子
おヤエ:藤堂陽子
おタケ:柳川由紀子
おハナ:中川陽子
ユキヨ:梅沢昌代
太郎造:小沢栄太郎
モト(太郎造の女房):神保共子
矢島(サンダカンの呉服屋):砂塚秀夫
山本(農業試験所技師):中谷一郎
矢須吉(サキの兄):浜田光夫
サト(サキの母):岩崎加根子
おカネ(村の女):牧よし子
イッちゃん(夜這いの行商):山谷初男
ナミ(吉徳商店の老婆):岸輝子
一條実孝:信欣三
ベナンから帰った女:菅井きん
余三郎(女衒):梅野泰靖
村田(サンダカンの写真屋):江幡高志

スタッフ

監督:熊井啓
脚本:広沢栄、熊井啓
原作:山崎朋子
製作:佐藤正之、椎野英之
音楽:伊福部昭
撮影:金宇満司
美術:木村威夫