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流れる

いや~☆良い映画でしたわ。
それぞれのキャラクターを通して、物語がみえてくる…、全てが部品となりひとつの作品を構築していました。
会話のテンポも小気味良い。
いや~☆名作だわわ。
大女優総出演ですが、みなさんプロ!
御自分の持ち味を遺憾なく発揮されてました。
なかでも、18,9年ぶりの映画出演となった栗島すみ子さんの存在感のすごさ☆女優とは…女の業…人間の業…すごみがみれた気がしましたわ。

『流れる』
監督成瀬巳喜男
配給東宝
公開 1956年11月20日
上映時間117分

『流れる』は、1956年に公開された日本映画。製作、配給は東宝。モノクロ、スタンダード。 

企画・制作
ストーリーはほぼ原作のまま受け継がれている。

この時期の成瀬は、前年に公開された『浮雲』でキャリアの頂点を極めていた。他の作品でも見られる、女性を中心に人物を情感豊かにリアルに描く手腕は、本作でも遺憾なく発揮された。特に本作では、大勢の登場人物それぞれに明確な個性を色付けしており、キャスト連の迫真の演技と相まって肉厚で豪華な作品となっている。

キャストには田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子という日本映画界を代表する名女優を三枚看板に擁し、岡田茉莉子、杉村春子、中北千枝子、賀原夏子らが脇を固めた。さらに日本映画史上初のスター女優で、当時既に一線を退いていた栗島すみ子が特別出演を果たし、強烈な存在感を見せる重厚な演技で往時のファンを歓喜させた。花柳界という舞台設定と合わせて正に「女性オールスター映画」とも呼ぶべき絢爛豪華な顔ぶれとなっている。男優では宮口精二、加東大介、仲谷昇、佐田豊らが出演している。スタッフにおいても「成瀬組」の名スタッフが結集し、成瀬映画の真髄を究めた作品となっている。

あらすじ
大きな川の畔にある置屋「つたの屋」に新しい女中がやってきた。梨花という名のその女性は、女主人つた奴に気に入られる。懸命に「つたの屋」に尽くす梨花だが、当家には落剥の臭いが立ち込めていた。

キャスト
梨花(お春):田中絹代
つた奴:山田五十鈴
勝代:高峰秀子
なな子:岡田茉莉子
染香:杉村春子
お浜:栗島すみ子(特別出演)
米子:中北千枝子
高木:加東大介
不二子(米子の娘):松山なつ子
おとよ:賀原夏子
なみ江:泉千代
なみ江の伯父:宮口精二
佐伯(お浜の甥):仲谷昇
いろどり:南美江
村松:竜岡晋
白雅(中華料理店):大村千吉
医者:中村伸郎
つる本の女中:音羽久米子
乾物屋主人:上田吉二郎
巡査:松尾文人
車屋:佐田豊
呉服屋:堤康久
:鉄一郎
乾物屋店員:河辺昌義
果物屋店員:平凡太郎
料亭の女中:江幡秀子
:上野明美
寿司屋の出前持ち:加藤茂雄(クレジット表記無し)

スタッフ
製作:藤本真澄
原作:幸田文
脚本:田中澄江、井手俊郎
音楽:斎藤一郎
撮影:玉井正夫
美術:中古智
録音:三上長七郎
照明:石井長四郎
編集:大井英史
チーフ助監督:川西正義
製作担当者:島田武治
衣裳考証:岩田専太郎
清元指導:清元梅吉
特殊撮影:東宝技術部
現像:光映新社
監督:成瀬巳喜男

エピソード
成瀬からのたっての願いで、19年ぶりに映画に登場した栗島すみ子は、撮影の合間にも大女優の貫禄を見せつけ、成瀬のことを「ミキちゃん」と呼んでいた。栗島が「あたしはミキちゃんを信用して来てんだから。」と、セリフを一切覚えず現場入りした事は語り草になっている。なお映画界へのデビューは成瀬(の監督デビュー)が1930年、栗島が1921年で、年齢も栗島が3歳上。