スギの切株の斑紋が入っています。

これは日本キバチによる産卵痕です。

山奥のスギ林では材木を運び出す道路が出来なくて、間伐した木を運び出さずに

そのまま伐り捨てることがあります。

その木にニホンキバチが産卵すると繁殖して、翌年には大量に発生します。

ニホンキバチは、枯れきった木には産卵しないため、生きた木に産卵します。

ただ、生きた木は傷を治癒させるために樹液をだすので、卵から孵化した幼虫は

生きられません。

ただし、産卵した際の産卵痕から腐朽菌が侵入し、こういうふうに変色してしまいます。

材としての強度には影響ないのですが、材面に変色が出るので

用材には向かなくなります。