山本達彦
2003年11月頃発売されたアルバムです。山本達彦はデビューからコンスタントにアルバムを出し続けており、最近もライブハウスを中心に定期的にライブを開いて、元気に活躍している息の長いアーティストの一人です。
確かもう50歳を過ぎていると思いますが、外見は大変若々しく相変わらずシティポップスの貴公子というフレーズがぴったりくるアーティストです。このアルバムは全体的にミディアム~スロウな曲が多く、大人のしっとりした感じで聴ける芳醇なワインのような作品です。山本さんの最近の作品にはボサノバやJAZZYな曲が数曲収録されていますが、今回もその傾向は踏襲されており、安心して聴けます。
中でも僕の一番のお気に入りは「冬へ急ぐ街角」です。荘厳なバラードで感動的でさえある1曲です。歌詞の内容が昔の自分とオーバーラップしてしまい、胸が痛くなりますが、今となってはそういう過去の出来事も美化してしまうしかないんだな、と、自分に言い聞かせてこの曲を聴いています。以前一度ライブに足を運んだ事がありますが、また機会があれば是非参加してみたいです。