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現役ライターが「読んで面白かった本」をご紹介
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皆さんは、仕事やビジネスにおいて
重要な判断をする時、何を基準にしていますか。
データや情報、分析結果やロジック・・・
という方が多いのではないかと思います。
ところが。早稲田大学ビジネススクール教授で、
元ボストンコンサルティンググループの
日本代表を務めた内田和成氏はこう言います。
「優れたビジネスパーソンは、勘で仕事をする」
そんなわけない、と思いますよね^^
今回ご紹介する本はこちら。
『右脳思考』
(内田和成 著/東洋経済新報社 刊)です。
内田氏は、多くの仕事のプロセスは
1)インプット
2)検討・分析
3)アウトプット
の順番になっていると説明します。
1)インプットとは、情報収集や課題の発見、
問題に関する仮説を立てること。
2)検討・分析とは、いくつか見つかった課題のうち、
何が真の課題なのか、解決策は何かを検討すること。
3)アウトプットは、検討して上がってきた解決策を実施するか、
あるいは、複数ある解決策のうち、どれを選ぶかを決めること。
その決定に基づき、社内や関係者へ情報を伝達したり、
実際にアクションをしていきます。
内田氏は、この三段階のうち、
1)インプットと、3)アウトプットで、
自分の勘や感情、すなわち「右脳」を使うと説明します。
例えば、課題を見つける際に数字とにらめっこするだけでは、
現場の真の課題に気付くのは難しいでしょう。
実際に課題のある場所に足を運んで、
関係者の話を聞いてみて、
その上で真の問題が何かを洗い出す必要があります。
「何かおかしいな」、「ちょっと気になる」といった
自分の勘が真の課題発見につながることも多くある、と言います。
そして、実行する段階。
特に組織を動かす際などは、人の感情を無視しては
仕事がうまく回りません。
上司に「Yes」と言ってもらうには。
部下を上手にその気にさせるには。
顧客を動かすためには・・・。
全て「右脳」、感情を動かすことが必須です。
上司も部下も人ですから、
いくら論理的に正しかったとしても、
何となく嫌なもの、好ましくないものには
反対したり、抵抗します。
それをロジカルに解決しようとすればするほど、
話がこじれてしまったりします^^
顧客の心を動かすのも同様。
安かったり、お得なだけでは、顧客はすぐに離れていく。
こういうシーンでは、右脳を使うことが大切だと
内田氏は説明するのです。
ロジック偏重ではダメ。
いかに人間の「直感」や「感情」をうまく使いこなすか。
優秀なビジネスパーソンへのヒントが
このあたりにあるのかもしれませんね。
(参考資料)
『
』
(内田和成 著/東洋経済新報社 刊)
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