5月としては記録的な大雨に見舞われた今日、40週と5日目の健診に行ってきた。
朝から大雨警報は出ていたものの、もともと地元は雨の多い地域ということもあり、この程度ではあまりびびることもなく、1時間ちょっとかかる医院まで車に乗って出発。
健診の結果、
「まだやね~。」
とのこと。
ははは。
で、そもそも予定日がちょっと早すぎたのではないか、という話に。
実は、私もそんな気がして、昨日ネットで予定日算出のページを探して再計算していたのだ。
そこで計算すると、予定日は5月4日くらいになった。
で、先生もそれぐらいかも、と。
一般的には胎児の大きさから判定することが多いんだけど、計測の仕方でも変わってくることもあると。
そんなわけで、このまま出産の徴候が現れるまで待つことに。
次は連休明けに受診予定。
一応、今回も入院の準備してあったのだけれど。
運転は病み上がりの母にお願いしていたので、駐車場で待っていてもらい、その旨報告。
で、帰り道。
高校時代の同級生から、『道路状況が悪いから心配』とのメールが。
病院の近くは雨は降っていたものの、田植え作業をする方もいらっしゃるくらいの小降りだった。
『ありがとう~。まだ生まれないよ~。』
なんて、のんきなメールを返したのだが、高速を通って南下するにつれて雨の勢いが徐々に増し、ワイパーを最速にしても前がよく見えないくらいになってきた。
そこに、近所のおばちゃんから電話が。
「町に通じる峠がもうすぐ通行止めになるっていう町内放送が入ったよ。」
実家の町は山と海に囲まれており、主要道路は山の峠を超えて行く道である。
もう一本海岸沿いのクネクネ道を通る方法もあるのだけれど所要時間がかなり違ってくるので、普通は使わない。
何時から交通規制なのかは放送では言ってくれなかったとのことで、そのまま峠に向かうことにした。
その後、妹からも安否確認の電話が入った。
そして、峠の入り口までたどり着いた、と思ったら・・・
『通行止め』
の文字が・・・。
もっと早くに案内出してくれてもいいんじゃないか~?!
峠に入るトンネルの前にはすでに何台もの車が列を連ねて停車中。
この車達は、ここで規制解除を待つのだろうか?
それとも他の道路が規制されているかどうかを聞くために待っているのだろうか?
とにかく、ここでじっとしていても話は進まない。
と、いうことで、思い切って規制のゲート近くまで車を進め、そこにいる作業員の方に様子を聞きにいくことにした。
「すみません。海側の道は規制になっていますか?」
大雨の中、傘をさして係の人に詰め寄る妊婦。
「さぁ?ちょっと管轄が違うのでわからないんですよ。まぁ、それに次の町に行けたとしてもその先も交通規制になっていて進めないこともありますしね~。」
内心、ちょっとムッときた妊婦。
この方のせいじゃないのはわかってるんだけど。
しかし、ここは引き下がれない。
「家が峠を越えたところにあるんですよ。私、今、臨月で、いつ産気づくかわからないんです!!予定日も過ぎてて・・・。どうしよう・・・。」
オロオロする妊婦。(多少、演技込み。何とか通してくれないかしら・・・という期待もあり。)
「ええぇ?!そりゃあ、大変だ!!今責任者呼んできます!!」
何事かと他の方々も集まってきてくれた。
「どうしました??」
「実は、もうすぐ出産で、いつ産気づくか・・・。」
同じことを再度説明。
「あぁ、そりゃあ何とかしなきゃ!!」
慌てる作業員の方々。
で、たぶん責任者と思われる方が携帯でどこぞかに連絡してくださったようで。
「海沿いの道、今なら通れるみたいです!!ただ、いつ規制かかるかわからないから行くなら早く行かないと。道、わかりますか?!」
「地元なので、大丈夫です!!ありがとうございました!!」
気がつくと、その場にいた作業員の方全員に囲まれていた。
「ありがとうございました!!」
雨音に消されぬよう、再度大声で御礼を言い、車に戻ろうとすると、
「丈夫な子、産んでくださいっ!!」
と、いう声が。
再度振り返って頭を下げる。
大雨の中、カッパを着て、ずぶ濡れになりながら小走りの妊婦を見送ってくれる作業員の方々。
バックにはアルマゲドンの主題歌が流れていた。(私の頭の中では。)
最初、ちょっとむかついてごめんなさい。
そして、ちょっと大げさに言ってごめんなさい。
まぁ、でも実際いつ産気づくかわからないのは事実だし。
ってなわけで、来た道を少し戻り、海沿いを通って無事帰宅できた。
その後、海岸沿いの道も通行止めになったみたいだから、ホント、ぎりぎりだった。
多少雨で服は濡れてしまったけれど、周りの方々の優しさに触れ、また良い思い出が一つ増えた。
雨は明日の明け方まで降り続くようだ。
さっき、出身高校の裏山で土砂崩れが起きたというニュースが流れていた。
雨の被害がこれ以上大きくならないように、そして交通規制が解除されるまでは産気づかないように、お腹をさすりながら祈るばかりである。
作業員の方々も大変だろうと思いますが、どうかご無理なさらぬようにお願いします。