
主人公は売れっ子の小説家衣笠幸夫、幸夫の妻は友人とバス旅行に出かけたのですが、バスが転落事故を起こし、友人ともども死んでしまいます。幸夫は妻が死んだとき別の女性に会っていました。
幸夫は妻に死なれたことを悲しんでいないけれど、周囲は彼を事故で妻を亡くし当然悲しんでいると思っている、そんな点に幸夫は居心地の悪さを感じています。
幸夫の妻と一緒にいた友人も死んだのですが、そちらには小学生以下の子供が二人いて残された夫はトラック運転手で困り果てています。幸夫は妻の友人の子供の世話を買って出る・・・(まあよくだと思いましたが・・・)。多分その子供たちとの触れ合いで幸夫は少しずつ変わっていき「永い言い訳」という本を上梓するという様な結末。
「言い訳」というとなんか自分の過失を詫びるために、その前後の事情を説明するというように受け取れます。連れ合いの死を悲しめないということはそんなに悪いことでしょうか。
80歳を過ぎたころから昔の友人で連れ合いをなくす人が出てきました。大抵夫が先に亡くなります。亡くなっていく夫たちは昭和の一桁生れが多い、「主人はワンマンで」という言葉をよく聞きます。
言いにくいですが、私の年代で夫に死なれて悲しんでいる人は少ないです。悲しんだとしても、じき立ち直る。生き生きする人もいます。という私はどうか?私は46歳から55歳まで脳梗塞の夫を介護しました。一人になって一種の解放感を感じたのも事実です。
この映画は中年向きの映画なのかな?