
主人公の小説家は普通の小説家とは少しちがって、ロマンス小説を書く小説家、本は結構売れているようです。しかし異常なほどの潔癖症、レストランで食事をするときは自分用の使い捨てのカトラリーを持参、食事をする席も勝手に決めていて、他の客がそこに座っていると機嫌が悪くなる。
その他にも生活の細部に変なこだわりがあり、近所の人とはしょっちゅう衝突しています。ただウェイトレスのキャロルに対しては素直になります。
ある時隣人でゲイのサイモンが暴漢に襲われ、大けがをして入院、彼の犬を預かった時から少しずつ変わっていきます。
キャロルの息子が喘息もちで彼女が仕事を辞めなければならなくなった時、有能な医者を紹介し医療費を負担したり、サイモンがけがの治療代がかさんで破産し実家の両親を訪ねる時は車の運転を引き受けたり・・・、それやこれやで少しずつ変わっていく小説家。
しかしキャロルとの仲はなかなか進展せず、相手を傷つけるような失言をしたり、見ている方はかなりじりじりするのですが、何とかhappyendにこぎつけてめでたし。
動物との接触で人の心が変わっていく、こういう話は時々ありますが、私は動物好きなので何回でも楽しく見ます。
この小説家を演じるジャック・ニコルソンは嫌いな俳優でした。(私は面食いなのに)ハンサムではない、演じる役はアクが強いものが多い、でも調べてみるとアカデミー賞を何度も受賞している、この前見た「最高の人生の見つけ方」はとても気に入ったのでこれからこの人の映画を積極的に見ようと思いました。
アメリカの医療事情の厳しさを痛感しました。キャロルの子供は有能な医者に診てもらえて見違えるほど元気になりました。サイモンは怪我はよくなってきたけれど破産、日本は保険のお蔭で(藪医者もいるかもしれないが)お金のことは気にせず医者にかかれます。延命治療は拒否すると明言しておかないと、過剰な治療まで保険でされてしまいます。
ロマンス小説について、この手の小説を読んだことのある人は少ないと思います。シンデレラコンプレックスの塊みたいな小説ばかりですから。登場する女は大体若くて美人で貧しくて頼りなげ、男は美形、有能で経済力抜群、最後は玉の輿に乗ってhappyend。著者は女性が多いです。私は40代の頃何冊か読みました。
最近「Fifty Shades of Grey」という小説が世界50か国で翻訳され、映画にもなったらしい。著者はイギリスの主婦で趣味で書いてネットに投稿したのだとか。あらすじを読むとこれがれっきとしたロマンス小説。ちょっと興味をもっています。