夜の電話 | mimiの独り言

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夕食が済んで片付けもしないままボーっとしていたら小学校時代の同級生から電話がかかりました。
「ミミちゃんの元気な声が聞きたくなって・・・」とのことでした。それから親しい友人の消息など話し、最近受けた白内障の手術の話の後15日に乳がんの手術をするという話になりました。

この友人と私の共通の知人の中には、数年前乳がんの手術をして元気で暮らしている人もいます。それでも癌の手術となるといろいろ心に引っかかるものはありました、電話を切った後、何かまずいことをしゃべってしまったかなと自分の話を振り返りました。

そして60代の頃、心臓の手術をする友人に冗談を言ったことを思い出しました。「川の向こうで美女が呼んでいても誘惑されちゃだめよ」などと言ったこと、手術後のお見舞いで「美女に会わなかった?」などとふざけたこと。結局その友人はその後何年か生きて最後は脳血管障害で亡くなったのでしたが。

死がより身近なものになってくると、やはり慎重に言葉を選ばなければならなくなります。昨年夏大腸がんの手術後、肺に転移した友人と最後に電話で話した時は息が荒いのが苦になって、こちらまで息苦しくなりそうでした。

「手に取ったものは、いつか必ず失われる、手に取らなかったもの、手の届かないものは失うことはない」と言う様なことをしゃべりました。つまり「あなたのことは忘れない」と言いたかった・・・。先方には伝わったかどうか。その40日後に友人の名前をおくやみ欄で見つけました。

10日前には友人の夫が膵臓がんで70歳で亡くなりお葬式に行ったばかり。80を過ぎるとやはり周囲の人が少しずつ去っていくように思います。共通の思い出を持つ人がだんだんいなくなって、昔のことなど話すと同年輩なら「そうそう」と思い出話に花が咲くけれど、そうでないと「またあの話か、耳にタコができる」なんていう反応。

やっぱり年とともに愚痴っぽくなるなあと思いながらこの文章を書きました。