
映画は四つほどの話から成り立っています。
娘(アメリカ人)が旅行中に知り合ったイタリアの青年と結婚することになったので、ローマにやってきた夫婦、この夫婦の夫ジュリーを演じるのがウディ・アレン。娘の婚約者の父親がシャワーを浴びながら歌うオペラのアリアに魅了されます。ジュリーは元オペラの監督でもあったので、父親にオペラ歌手になるように勧めオーディションを受けさせるのですが失敗。
なんと、この父親シャワーを浴びながらでないとうまく歌えない。ジュリーは舞台にシャワーを持ち込んでリサイタルを開くと今度は成功、その次はオペラの舞台にシャワーを持ち込んでオペラを上演し成功させてしまいます。もっとも監督に対する新聞の批評は最悪となっている。婚約者の父親は自分は葬儀屋になりたいのだと、オペラ歌手になるのは断ります。
上演されたオペラはレオンカヴァッロの「道化師」、その「道化師」の中の一番有名なアリアは「衣装を着けろ」なのですが、オペラの舞台の中央にシャワーを持ち込んで裸の歌手が「衣装を着けろ」を熱唱する、ウディ・アレンでなければ思いつかないストーリーでしょう。
この他にも平凡なサラリーマンが何かの間違いかある日突然パパラッチに追いかけられるようになり、私生活のあれこれをマスコミの書きたてられ、大いに迷惑する、けれどそのパパラッチはまた突然別人を追いかけるようになり誰にも注目されなくなったサラリーマンは、街頭で自分の宣伝を始める・・・
後の二つは省略しますが、登場人物は皆簡単に恋をし、別人に心を移し、またあっさりと元のさやに納まる、そんな話が多いような。ローマの人はそれをどう見るのでしょう。