
そこで田舎から出てきた長男の母親と婚約者の母親が喧嘩をはじめ、寡婦の母親と息子4人は行き場所がなくなってしまう、この展開を見ていたら戦後間もない頃のイタリアのネオリアリズモの映画を思い出し、ヴィスコンティもこういう映画を撮った時代があったのだと意外に思ったのでした。
私がヴィスコンティの映画を一番見たのは'90年代でした。「家族の肖像」「山猫」「ルードウィッヒ」等々。晩年の作品が殆ど。貴族社会の没落と言う様なテーマだったと思います。
「若者のすべて」では長男と地方から出てきた次男から末っ子までの5人のその後が語られます。
次男はボクサーを目指すけれど、努力不足夜の女と遊んだり盗みをはたらいたり、だんだん堕ちていく、三男も同じくボクサーをめざし、こちらはチャンピオンになる、四男は車の技師に・・・。
次男は最後は殺人まで犯す。貧しい一家のありのままの姿。次男がアラン・ドロン。
余り好きにはなれない映画ですが傑作なのでしょう。大体3時間、長かったです。私はやや倒錯の匂いもするけれど後期の作品の方が好きだなあと思いました。