小説「門」あれこれ | mimiの独り言

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今朝日新聞には漱石の小説「門」が105年ぶりに連載されています。この小説は家にあった全集の中にあって、小6か中1ぐらいの私が読みだしたものの何のことか分からず投げ出した小説でした。

小説のストーリーは主人公宗助が学生時代、親友安井の内縁の(?)妻御米を奪って結婚したことからくる負い目のため苦しむという話、宗助は宗教に救いを求めて参禅したりします。

安井は宗助に自分の妻を妹だと紹介します。大人になって小説を読めばそれが嘘であることはすぐ読み取れるのですが、子供の私はそのまま受け取り、友達の妹と結婚するのがなぜ悪いのだろうなどと思っているので何のことか分からなかった、幼稚な話ですが・・・。

漱石の小説には不義の恋がメインテーマになったものが多いように思います。同じころ小説を書いた森鴎外や徳富蘆花の作品はすこししか読んでいないのでわかりませんが、普通の恋愛は出てきても不義の恋はあまり出てこないように思うのですが。

「門」の後で書かれた「行人」の中で小説の語り手である二郎の兄一郎が、「神曲」の地獄篇に登場するパオロとフランチェスカについて触れ、この二人の名前は後世にまで残ったが、二人の不義をとがめて切り捨てたフランチェスカの夫の名前を憶えている人はいない、道徳に加勢する者は一時の勝利者にしかなれないと言うような話をするところがあります。

漱石はこういう不義の恋に悩んだことがあったのだろうか?そんなことを思います。

漱石は50歳目前で死んでしまいますが、自分の今の年齢からすると「若いなあ」と思います。以前はもっと長生きした人のように思っていました。小説の殆どは40代で書かれたわけで、60代70代になったらどんな小説を書いただろうか?そんなことも思います。