映画「カラヴァッジョ」 | mimiの独り言

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私がカラヴァッジョの絵を初めて見たのは20年ぐらい前のことだったと思います。「洗礼者ヨハネの斬首」という絵で、聖書の中のサロメが義父のヘロデ王の前で舞をまい、その褒美にヨハネの首を所望したという話の場面であると思われました。

床に押さえつけられたヨハネの首から血がほとばしり出ている凄まじい絵で、カラヴァッジョとはどういう画家なのかと画集を見たことがありました。

それでその画家はイタリアの画家で暴力沙汰が多く、ついには人を殺してローマから逃れ、シチリア島やマルタ島を遍歴、その後恩赦を得て帰国しようとし途中で病没、時に37歳、そんなことがわかりました。

その後イタリアに行った時、当時まだユーロではなかったのですが、お札の顔がこのカラヴァッジョだったのでとても驚きました。イタリアは殺人犯もお札の顔になれるのだ、芸術至上主義の国なんだなあと思いました。

最近「カラヴァッジョ」という映画のことを知りDVDで見ました。波乱万丈の人生を送った画家なので、いろいろなエピソードがつづられているのだろうと思ったのですが、晩年(と言っても30代)のマルタ島での創作活動は全く出なくて、ローマ在住のころのモデルを使ってのアトリエでの創作活動、彼の絵を認めた宗教界の重鎮との交流などが取り上げられていました。

画家が主人公の映画ですから彼の絵の特徴が映画の画面に出ています。暗い背景に光を当てられた人物が浮かび上がる明暗の対比がくっきりした画面が多いです。

カラヴァッジョは詩人でもあったのか、詩の断片が朗読される時がありました。私の理解力の不足のせいで登場人物の関係がしっかりつかめなかったのですが、画家を巡る三角関係から親しい女が殺され、その亡骸をモデルに「聖母の死」を描くところが最後の方で出てきました。

映画の監督アンジェロ・ロンゴーニは、画家の生涯のあれこれを描くのではなく創作の姿勢に重点を置いたのだろうと思いました。

二枚目以下の写真は「NHK日曜美術館 名画への旅」からとりました。