「やっぱりおおかみ」 | mimiの独り言

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長男が幼稚園に通いだした頃から、我が家は福音館の定期刊行で「こどもの友」という絵本を買うようになりました。それは毎月発行されて100円でした。

その後20年ぐらい、子どもが絵本を卒業する年になっても我が家はこどもの友を買っていました。絵本が好きだったのです。終わりごろ絵本は1冊250円ぐらいだったと思います。

200冊を超える絵本の中には、大人になってからもずっと心に残るものがありました。その中の1冊が今日取り上げた「やっぱりおおかみ」です。

たった1匹生き残った子どもの狼が仲間を探して街を歩き回るおはなしです。

結局狼は仲間を見つけられなくて、ビルの屋上の気球の綱を切って、それが風に流されて行くのを見るという、ただそれだけのお話なのですが、何故か心に残りました。

その狼は時々「け」と言うのですが、その「け」からは淋しさ、諦め、開き直り、そんな思いが伝わってきて、その他にも反抗的、攻撃的なニュアンスもかすかに感じられ、複雑な響きの「け」なのでした。

その「け」は一時我が家の親子の間ではやったことがありました。

娘が社会人になって、東京近郊に住みだしたとき、東京の本屋で「やっぱりおおかみ」のハードカバーを見つけて買ったよと知らせてきました。ああ、あの子にとっても、あの本は忘れられない本だったのだなあと思いました。

その後私もその本を取り寄せたのでした。

この本のテーマは何だろう、やっぱり疎外感とそれからの解放でしょうか。

月日が経っても、大人になっても、高齢者になっても(?)深く心に残る絵本があるように思います。

以下、絵本の文章を書き出してみました。

「おおかみは もう いないと みんな おもっていますが ほんとうは いっぴきだけ いきのこって いたのです こどもの おおかみでした ひとりぼっちの おおかみは なかまを さがして まいにち うろついています
どこかに だれか いないかな
なかまが ほしいな でも うさぎなんか ごめんだ
みんな なかまが いるから いいな すごく にぎやかで たのしそうだ 
もしかして しかに なれたら あそこで たのしく あそぶのに
おれに にたこは いないかな
おれに にたこは いないんだ
やっぱり おれは おおかみだもんな おおかみとして いきるしかないよ 
そうおもうと なんだかふしぎに ゆかいな きもちに なってきました」