◎土着信仰として日本に根付いていた神道。KAWADE夢文庫刊。 | 日光市で肩の痛み解消 下野大沢駅前阿部整骨院

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こんにちは、栃木県日光市JR下野大沢駅前30秒の阿部整骨院院長の阿部洋志です。

 

 

◎土着信仰として日本に根付いていた神道

 

 お盆や彼岸の日は神事を行わない。

 

葬儀があるときは

 

神棚の前を半紙で隠す。

 

そんな風習を守っている家は多く

 

現在は仏事と神事を分けて行われるのが一般的だ。

 

初詣は神社にも寺にも参るが

 

正月が歳神様を迎える日であるとすれば

 

本来は神事のみを行うべきである。

 

 しかし

 

このように神事の日と仏事の日が

 

はっきりと分けられたのは

 

明治時代以降。

 

それどころか明治時代まで

 

神道と仏教は同じだと見なされていたのだ。

 

 日本における神道と仏教の成り立ちを追うと

 

まず神道は自然崇拝と祖先崇拝に基づく

 

土着信仰として根付いた。

 

これはキリスト教やイスラム教

 

仏教といった教義や教典

 

教祖を持つ宗教が誕生する前

 

世界各地で見られた信仰形態である。

 

 原始の神道は現在の神社のように

 

祭司の場が常設されておらず

 

作物の豊饒を願うのであれば

 

田畑に臨時の祭壇を立て

 

疾病の退散を願うのであれば

 

病気の発生場所などに

 

祭祀の場を設けたのである。

 

 だが

 

農耕の発達に伴って社会集団の定着が図られると

 

自分たちの住む場所に神を安住させ

 

安全と安心を祈願するようになる。

 

神の鎮座する場所が必要となったため

 

神社という祭祀施設が設立されるようになったのだ。

 

 また神道の神は

 

日本の神話を読めばわかるように

 

人間を救うことはまずない。

 

日本では自然災害や疫病も

 

神の仕業と考えられ

 

それを阻止するために畏敬した。

 

 つまり

 

神は本来ご利益を願う対象ではなく

 

できるだけ平穏無事に暮らせるよう

 

畏れ敬うものだった。

 

そのため

 

町や村の鎮守は地域の中央ではなく

 

外れに鎮座していることが多い。

 

「触らぬ神に祟りなし」といわれるように

 

少しでも距離を置くことで

 

影響を遠ざけようとしたのだ。

 

 社会集団の成立は

 

統率するリーダーの出現をうながした。

 

リーダーになるためには

 

武力も必要だが

 

それ以上にカリスマ性も条件となる。

 

カリスマ性をつけるのに手っ取り早いのは

 

人が畏れる神に近い存在とであると知らしめることだ。

 

『魏志倭人伝』に登場する卑弥呼が

 

邪馬台国を統治できたのは

 

神の言葉を告げるも巫女であったからにほかならない。

 

 やがて4世紀から5世紀になると

 

全国のほとんどを統治する王権が

 

神の子孫と称する王を立てて成立した。

 

それがヤマト王権(のちの大和朝廷)であり

 

王が大王

 

今でいう天皇だ。

 

つまり

 

天皇は王権のトップであると同時に

 

神道の最高祭祀者に位置付けられたのである。

 

 

 これが神道の成り立ちで

 

ヤマト王権は神道を

 

人民の精神的支柱として活用したわけだ。

 

そんな神道の国だった日本に伝来したのが仏教だ。

 

日本人が大切にしてきた

伝統のウソ

 

オフィステイクオー

 

KAWADE夢文庫

 

144ページから146ページ

 

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