こんにちは。栃木県日光市の阿部整骨院、院長の阿部洋志です。
なぜ、朝起きた時に痛いのですか？
一言でいえば、血行が悪いからです。
就寝時と活動時は、必要とされるエネルギー量が異なります。
起床直後は、最も基礎代謝が低いレベルです。
それが、起床することにより、
体が必要とするエネルギーに追いつかなくなります。
体が十分臨戦態勢になっていないのに、
現場に駆り出されるようなものです。
パフォーマンスが十分回復していないのに、
フル稼働するのは
かなり無理がかかります。
十分体の血流が回復し、交感神経優位の状態になってから
始動するべきです。
対策としては、温めたり、少しずつ動かしたりして、
早く患部の血流を回復を回復させることです。
五十肩の方であれば、明け方は肩関節のタオルをかける、
肩のサポーターをお持ちの方は、患部に当てて寝るなどがある。
要は、朝一番というのは、起床しても、すぐにはコンディションが上がらないということです。
だから、温めたり、患部の血流を良くしたりすることが大切です。
また、朝起きたばかりは、基礎代謝の他、体温、室温とも一日のうちで
最も低いのです。
特に日の出前の朝4時から5時は
最も脳梗塞が起こりやすいそうです。
血液の流れが悪く
そのため血管がつまりやすいのです。
血液がどろどろになりやすい時間だとも言えます。
また、別のいい方をしますと
日の出前から朝のうちは
血管、筋肉や靭帯、背骨の
柔軟性が低下しているため痛みが出やすいのです。
細かいことを申し上げますと
筋膜には粘弾性があります。
筋膜は形を維持する働きがありますけれど
10分以上その形をとっていると
その形のままを維持する性質があります。
だから、就寝時に
筋膜が緩んで
ゆがんだままだと
そのまま起床時もゆがんだまま
になっているということです。
筋膜の緊張や
正常な滑りを取り戻すために
血流を良くしたり
関節を動かして位置関係を変えたり
腱や筋膜を張らせる必要があるのです。
そのためウォーミングアップや
足踏み、ハイハイなどをやって
筋膜のコンディションを
整えてから動くべきなのです。
正常な時は
そうでもないのですが
筋膜が緩んだ時は
それなりの対応が必要なのです。
骨盤ベルトをお持ちの方は
起床時に骨盤に
ベルトをかけてしまうのも
いい方法です。
手の指を痛い位に開くのもお勧めします。
朝起きて本調子でないときは
すぐに動き出さず
体の曲げ伸ばしをしたり
足踏みや足首回し、指回しをしてから
動いてみましょう。急に動こうとしないで。
